Hazy Chain Of Canyon Music
Aug 30, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Patrick Stolley
Translated by Teshi
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Patrick Stolley
Translated by Teshi
ロスアンジェルスのバンド、Darker My Loveの最新作"Alive As You Are"に確かなものは何も無い。このアルバムは角を曲がったところで壁の裏から照らし出す灯りのように、日陰になっている木から現れる太陽の光のように、君に語りかける。サングラスを掛けていても、光の量がそれに打ち勝ち君の視界の一部を狂わせる。君は眩しい光の中下を向くけれど、この一時的な盲目をふさぐ事は無理だと気づく。でもそれはすぐに治る。木の葉や日除けが作りだす影の中に逃げ込み、視界を取り戻す事が出来た。Darker My Loveの楽曲--特にこのアルバムの楽曲では--に生息するキャラクターは常に不確かな表情を見せる。大体は自分自身や自分達が行くところに向けて。彼らは自分がどうやって振舞えばいいか、どういうリアクションを見せれば良いのかよく分かってない。話すチャンスが与えられても何を言えばいいか全く分からない。リードシンガーのTim Presleyはこういう拡散した放浪と不満に溢れる状況をアルバムを通して紹介している。まるで点線をつなげようとしている人々を表現しているみたいだ。次の点を探しているけど、そういう時は大体ここから見えない程遠くにある。そういう時(ブルースが支配する時)こういう人たちは80代のArt Laboeがホストをする深夜のラジオショーに局を合わせる。ラジオから流れる時にはシンプルで、時には痛々しい曲に耳を傾けると落ち着いた気分になる。でもそれが無理な事もある。彼はサンフランシスコのミッション地区を目標も無く散歩する事を歌いだし、道標をちゃんと建てられない女の子の事を考えている。"Cry On Me Woman"では「俺が戻ってから/前とは違う気分なんだ/夜に震えがやってくるとき/塩が君の目に入る/目が見えなくなってしまうよ/君が知っている生活に戻っちまう」と歌い、さらにこう続ける。「君が寄りかかった肩は/欠けて跡がついている/寒さを巻き上げて/まるで俺が知らない誰かみたいに/そこから見えるだろう/距離は短いって/君の頭の中に入っていけるんだ」Presleyは「正確な時間に絶対正確な場所にいれない」という物語を僕らに与えているようだ(例えそれがお気に入りのレストランでお気に入りの作家と長い会話をしたいっていう曲でも。いつになるかわからないけど)。彼らは物語を崖の上でしっかり完結させ、ギリギリの所で終わったりしない。ただ地上に辿り着くことはない。この男達そこでそよ風を掴みながら何かに連れ去られるのを待っている。そして彼らの音楽は冷たい風の中で連なる煙や大きな谷のような音楽になる。そこに留まって、空気の中でがたがたしながら目に見える範囲で広がってゆく。
Darker My Love Official Site
試聴・ダウンロード
セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Immediate Undertaking(2収録)
- Maple Day Gataway(Alive As You Are収録)
- Rain Party(Alive As You Are収録)
- Rhymes Of Goodbye(Alive As You Are収録)
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