2011年8月12日金曜日

The Luyas


The Low Blows And The Anguish Dance

Aug 11, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Will Kreinke
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi










Luyasの曲を聴いていると、止む事の無い吹雪の中に捕まってしまったような気分になる。みんな家の中から出られず外に出なきゃと、不安になっている。雪をかいて外に出て、以前の生活に戻るために。彼らは自然の災害に閉じ込められた。天気なんかコントロールする事が出来ない。そして部屋の中で、思っても見なかった事を話題にしはじめる。彼らは浄化を始め、みんなが違った光の中に照らされた。自分達は色々心配してるんだ、と他の人に投げかけている。多くの人、そして自分達もまさか考えても見なかった事を心配し始めていることに気づく。でも今、冷たい所から今まで黙っていた事が、ひっそり、そしてはっきりと明らかにされた。傷口は開かれたのだ。Jessie Steinはまるで幻影みたいに生きる人々、内の中で引きこもって働く人々に乗り移るように曲を書く。そうすることで、彼女が偏見や、外の世界の事実に影響されず彼女自身を観察することができるからだ。怖くなるくらい赤裸々で未調整。全てを差し出して、どんな落し物も拾われない。彼女の曲を聞いて、経験してほしい。それはまるで家が真夜中の間に逃げ出してしまったかのようだ。床の足跡はまだ暖かく、指紋がドアノブにぺっとりくっついて、夕食はまだ調理中。スイッチ式のペンが電話の”B”のところにギザギザを作って、真下にあるメモ帳を探している。生活のあるがままを映し出し、気になる所もたくさんある。モントリオールのバンドの最新作"I Need Mirrors"は今のところバンドの最高傑作だ。"Too Beautiful To Work"はかなり赤裸々な曲で、痛々しいほど正直に主人公が描かれている。「時々、自分のことを顔を背けたくなるような人間だと思うの/スプーンでくりぬかれて、変に広がっちゃったわ/壁を見つめてこう考える/毎月あいつらにお金を払っているのに、なんで私はもらえないのよ/私の心のうちを話す努力をしたから、いいよね/何かが私を生きさせる/死なせてもらえないの/考えてみると面白いわね/まるで銀行で働いているみたいなんだもの」この曲のように、レコードの中で彼女は欲望的で、深く考えず、幻滅に囚われ、何かを探している。こういうのに彼女は固執的に引かれている。アルバムタイトルトラック(アルバムの一曲目)でとてもパーソナルな家族の死が描かれているようだ。それが他の曲に色を与え、アルバムの前書きとして機能している。なぜ彼女の頭の中は曲を書くことで占領されているのか、なぜ「いま何がどうなってるの?」を解明したいのかが説明される。こうじゃないなら、なんなの?それでどうなるの?なんどもなんども問い返す。彼女はこういった疑問を引き上げて、音楽はピカピカして陰鬱な忘れられないものを見つけ出す。"Worth Mentioning"という曲で彼女はそれらを思い起こさせる。「私を信じて、頭に覚えておくのよ/報われない思想なんて無いんだから」そして自分に言い聞かせる。関係ないものは無いし、感じられないものはない。痛んで、慰められる。でも全ては理性にかなっているのだ、と。
The Luyas Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome To Daytrotter
  2. Cats In A Bag(Faker Death収録)
  3. Spherical Matters(Too Beautiful To Work収録)
  4. Too Beautiful To Work(Too Beautiful To Work収録)
  5. Unknown


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