2011年8月4日木曜日

Shenandoah Davis


Renderings Of Bygones

Aug 3, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Patrick Stolley
Translated by Teshi


Download





Shenandoah Davisがこのセッションを終えた後にしたかった、たった一つの事...それはボウリングのレーンを探し出すことだった。まだ日も出ていて、ちょうど正午を回ったくらいだった。そんな時間に誰もボーリング場になんかいないのに、彼女はピンを倒すことを切望していた。ワシントン州のシアトルから来たソングライターがそんなことを考えるなんて誰が思っただろう。彼女のアンティーク調の音楽を聴いたら絶対そんなイメージを持たないはずだ。君は"Separate Houses"や"We; Camera"を聞いて、彼女の事を必ず芸達者なアーティストだと思うだろう※。農場一個分をかけてもいい。彼女は気まぐれでショーをキャンセルしてしまったり、農場や健康嗜好のフードストアに行ってヴィーガン(厳格なベジタリアン)用の食べ物を買いに行くようなタイプだ。彼らの音楽を聞いて考える事にしては、簡単で使い古されたイメージかもしれない。でも、そういうイメージは心の中にどうしても浮かんでくるのだ。ここから川を越えたところにとても感じの良い植物園がある。彼女はこういう所に行きたいんだろうなって思ってたんだけど、違った。彼女はボーリングに行きたかったのだ。実際そう言っていたし。このセッションの後、コーヒーハウス(クラブみたいな所)にいって、何千倍もコーヒーを飲み、次の街へ駆け出すために眠れない夜を過ごそうとしていた。

彼女の代名詞はオールドタイムな音作り。黄ばんだ本の中、閉まっておいたノートブック、あるいは白黒映画のなかで語られるようなストーリーを僕らに教えてくれる。聞いていると、彼女は大昔に撮られたサイレント映画のストーリーに音をつけたかのように思えてくる。銀行強盗やおてんばなおばあさんやクライマックスに向かうヒーローを字幕で追うより、豊かな物語を聴くことが出来る。昔々の生活や、字幕の中では居場所が得られなかったような数々の出来事。昔のミュージックボックスが今の時代に蘇ったかのようだ。彼女は死人の忘れ去られた物語を僕達に聞かせてくれるが、彼らが本当に死んでしまったのか、実際存在していたのか証拠はどこにもない。ただのオペラティック(劇的)な瞬間として捉えよう。僕らが秘密にしていた素敵な物をうっかりばらしてしまったとき、思っていたより自分達がいい声している事に気づいたとき、もしかしたら何か素敵な物を追って生きているだけなのかもしれないと思ったとき、そういう劇的な瞬間。まぁ、この繊細な歌手Davisはただボーリングをしたかっただけかもしれない。でも彼女は僕らに木々や花々、もっと色んなものに耳を傾けさせてくれるのだ。
Shenandoah Davis Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Separate Houses(The Company We Keep収録)
  3. We; Camera(We; Camera収録)
  4. Oh Way Oh(The Company We Keep収録)
  5. Proof(The Company We Keep収録)
  6. Oh Captain(The Company We Keep収録)



0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...