2011年8月18日木曜日

Love Inks


Of Mint Cool, Of Hot Mint

Aug 17, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi


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今週、家の中は先週よりも熱く感じる。サーモスタット(温度自動調整器)はずっと24℃に設定してある。でも、先週は毎日38℃を越えていたし、今週はちょっと落ち着いたところだった。だいたい30℃くらいで、確かに違って感じた。でも、外から家に入ると、あんまり心地よくない。空気はむっとしてるし、暑さと冷たさの差も全然気持ちよくない。それでも、前の週は24℃設定で全く問題なく生活する事が出来たのだ。今週はなんか嫌な感じだ。すごくイライラする。もっと部屋の温度下げようかな。たぶんそうするべきでは無いんだけど、結局疲れてしまうだろうな。テキサス州、オースティンのLove Inksはエアコンの事と、僕らの心のエアコンの事を考えさせる。どれだけ耐えられるか、何を生き延びる事ができるか、「これを乗り越えられる!」と感じるには何に囲まれていればいいのか、そういう事を感じさせるのだ。リードシンガーのSherry LeBlancはまるでミントの様に言葉を発し、何の努力も無しに冷たく爽快な風を吹かせる。彼女自身が空気調整の中心部。でもこのミントは中心部で少し燃えながら、ここよりもちょっと熱い場所で風を送っている。このバンドのデビューアルバム"E.S.P"に収録された楽曲は「最初は落ち込んでいたけれど、少し時間が経てば物事は綺麗に片付いて、悩みも忘れてしまうだろうという」感覚から生まれている。僕は最近本で、マルコムXが1965年に暗殺されたとき、公共の管理人が来て血とかを片付ける前に警察と調査団が四時間も現場を調査してた事を知った。管理人は若者のダンスパーティーが同じ部屋でその日の夜にちゃんと開催できるように掃除したんだって。いや、LeBlancが歌う事は殺人とは全く違うものだよ。血なんて流れないしね。彼女の歌は感謝の気持ちを無くした世界の無関心さとか、精気を感じなくなった体とか、今すぐここから出て行かなきゃ!という強い思いから生まれている。でもこれらの楽曲の軸にあるのは、何が起こったとしても、それが一度も起きなかったかのように忘れて、抜け出す事ができるという感情だ。このとても落ち着いた感覚を絹の様に滑らかなダンスポップソングの中に聞くことができる。TennisやSummer Camp、そしてCultsみたいな最近生まれたバンドとはまた違う。まるで「きっと大丈夫」とリスナーにに語りかけているようだ。体は涼しくなってきたし、これ以上幸せなものはない。これはサーモスタットのせいじゃないし、こいつが何言おうと関係ない。
Love Inks Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome To Daytrotter
  2. Blackeye(E.S.P.収録)
  3. Rock On(E.S.P.収録)
  4. Leather Glove(E.S.P.収録)
  5. Wave Goodbye(E.S.P.収録)

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