2011年8月28日日曜日

Mustard Beards


The Sweetest By And By

Aug 27, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi







The Mustard BeardsはSamantha Crain(オクラホマのSSW)が僕にお勧めしてくれて、実際に好きになった初めてのバンドでは無い。でも彼女が教えてくれたバンドの中では一番好きだ。彼女がある日ミズーリ州のPerryvilleから来たバンドの事をランダムなメモに書いて送ってくれて、僕はすぐに夢中になった。リードシンガーのMacky Smithは作詞家としても歌手としても魅力的で、改装されていない家の反対側にある大昔の台所みたいな場所を舞台に執筆している。台所は網戸で外に繋がっていて、厚い窓敷居で実際に熱いパイを冷ましたり、花瓶を置いたりしている。物語はこういう古い部屋で始まる。何度も何度も、数え切れないほどの年月使われ続けた場所。色んな家族に入れ替わり使われてきた。床には至るところギザギザがあって、多くの人たちに使われてきた木の靴もある。Mustard Beardsの曲にはなんとなく「過去の形」を感じることが出来る。まるで何世代前から使われてきた道具のようだ。まとまったコレクションという風では無いけれど、すべて同じ感覚を持っている。祖父や祖母、祖祖父や祖祖母の指紋と一緒に彼らの親戚や家族、近所の人たち、友達の指紋が曲の至るところに刻まれている。彼の曲はまるで昔覚えていたような記憶が蘇ってくるように響く。あの頃は色んな事を約束したけど、どれだけ大切なモノだったなんて、無くなるまで今まで気づかなかった。突然思い出した時には、僕らはもう若くない。でもまだヨボヨボではないし、ある人は僕らはまだまだ子供だって言い聞かせてくる。でも間違いなく年をとった。最低でも、年老いた気分になっている。過去がどんな風に変わってしまったか考えるようになる。Smithは"Blankets of Sin"という曲で、窓から無理やり差し込む明るい光を見て、「いろんなことを知りすぎた。」と思いを馳せる。日よけはしまっている。けれど、中には自分だけで苦しまなければ鳴らない事もある。彼は昔活き活きしていた頃はどうやって思い出されるか歌う。「ああ、あの時は若かったな」と言って、物の感じ方が変わったと気づき、それを寂しく思っている。「君の髪は長かった」時代もあり、こんなちっぽけな事も昔の新鮮な日々に現れてくる。でも何かポジティブな感覚もある。それはSmithが、レモンヘッズの曲を"At Dawn"の頃のMy Morning Jacketがやっているようなスタイルで物語を語るからだ。彼は低い声で錆びつく空の事を昔はこんなんじゃなかったと歌う。昔の空はこれより錆びついて無かったし、青い時すらあった。The Mustard Beardsは昔の美しさと何のヒントも無し僕らにやってくる明白で新鮮な感情を懇願している。何の見返りもいらない。昔手に入れたものは確かに僕達の物だったのだから。今まで以上に記憶は薄れているけれど、まだこの時代を覚えてる。彼らの曲を聞いていると、知らぬ間に何かを無くしてしまって、なかなか前に進めない人たちの事が浮かんでくる。だからもうちょっと昔の事を思い出そうとしているのだ。
Mustard Beards Myspace Page

試聴・ダウンロード


セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Animal Sprint(未発表)
  3. Passengers(未発表)
  4. Blankets Of Sin(未発表)
  5. Cavern(未発表)

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