2011年9月6日火曜日

Thousands


The Morning Birds Have Nothing On Them

Sep 5, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Palove
Transtated by Teshi


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Thousandはどこにも所属しないバンドだが、このシアトルの二人組は誰もが朝早く行動するバンドだと思うだろう。Kristian GarrardとLuke Bergmanは多分朝に起こる事とか、一日の早くに実際何が起こっているかとか、そしてその中で何を手に入れられる事を知る事が出来てありがたく思うだろう。多分朝の雫とか、ぐちゃぐちゃになった髪を直す必要を感謝したりするんだろう。夜中の長旅のあとにゆっくり明るくなっていく弱い日差しにも感謝する。可能性が無限に広がって行くような気分が良い日は、彼らは多分外で座って、のんびりしながらマグでコーヒーを啜り、また新しい一日どうやって遊ぼうかと(他のなによりも)体に染み込ませている。そのアイデアだけで、もしかしたらジュースをこぼして遊び始めるかもしれない。でもまだ眠気でもやもやしている時間をどうやって体を活発に動かせる時間にシフトすることが出来るか考えなきゃいけない。体をシャキっとさせて、今日一日何かを達成できるように気分変更しなきゃ。

バンドのデビューLP、”The Sound Of Everything”は気持ちよい朝の瞬間が集まっているけれど、この楽曲群はもの寂しい朝食の時間に物事から距離を置いて目をそらし続けた自己反省の期間から生まれたに違いない。きっと、このような製作の沈黙部分が楽曲の軸となっているのだ。深夜の間に嵐にあった遠く人里離れた所――時にひっそり、雷が破壊部隊となって人々を大騒ぎさせている――で朝起きて過ごしてきたのだろう。新しい嵐が朝挨拶にやってきて、眠りから覚める(他には殆ど誰も気づいてない)。嵐は一日続き、全ての光を懐の中に保ち続けている。こうい
う時、自分たちの声を頭の中ではためかせなければならない。自身と対話するために、頭の中で推論し「人間を骨の髄まで慌てさせる」全ての事を問いかけるために。”Must Be Born Again”で実際このように歌われる。Thousandsが導くのは、強烈な雨で乾ききってしまった土地や、芝や草がかつて無いほど青々に輝く土地だ。繊細すぎて痛々しいハーモニーを使って彼らは僕らに音楽を降り注ぐ。彼らのチームワークは全く整備士のようではないし、ポール&アートのアプローチとも違う(米Simon &Garfunkelの事)。彼らは他の誰にも理解できないような方法でシンクしている。重要だから言っておく。たとえ朝の時間が聖なる物と僕らが感じていたとしても、彼らは同じような方法でいつの時間帯(朝昼晩いつでも)でも目を開いて「朝」を歌う事ができる。このセッションはSXSWの終わりに不浄な、神聖じゃない午前9時に録音された。それでも彼らは同じように演奏して見せた。馬鹿だよね。僕達、彼らが普通この朝している事の邪魔をしちゃったんだから――歌の素材探しの事さ。
Thousands Official Site 

試聴・ダウンロード


セットリスト
  1. At The Edges(The Sound Of Everything収録)
  2. Red Seagulls(The Sound Of Everything収録)
  3. Big Black Road(The Sound Of Everything収録)
  4. Mtses. III(The Sound Of Everything収録)

Thousands 'On And On' from Bella Union on Vimeo.


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