2011年9月4日日曜日

Leo Rondeau


The Sad, Long, Everyday Nights Of Women, Bars And Making Them Less Sad

Sep 2, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi
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愛の人生とソングライターとしての人生はLeo Rondeauの曲の中では同じ時間を、同じように流れている。それらは泣きじゃくった子供が溶けたアイスクリームコーンの事を話す時とか、中年の男が長ったらしい「後悔」のリストを読み上げるのと同じ方法で僕らに語られる。溶けるアイスクリームーンは想像してもらえば分かるだろう。涙もろい部分なんだけど、これはもっとカントリーやウェスタンな涙もろさ。それが良い所だ。涙もろいって言っても、涙は長い間まつ毛とか瞼の上には残らない。たとえ目から流れる時にM&Msくらいの大粒で頬をつたったとしても、殆ど跡を残さない種類の涙だ。人類が解明した(あるいはまだ解明されてない)塩と水と、驚くべき速さで蒸発する成分でミックスされた涙。あの溶けてしまったアイスクリームは...子供達はいつか忘れてしまうだろう。手についたベトベトも石鹸を使わなくても洗い流せるし。それよりも、「後悔」のリストがまた違う次元で提示されるのだ。

だからといって、オーバーに考えるような問題でもない。何か作業中に中断させられた事とか、リスクを背負わずに夢も追わずいた事とか、ナンパをしなかった事とか後悔していると夜はすぐに過ぎていってしまう。誰もそんな事してる時間無いだろ。もっとやらなくてはいけない事がある。意識し続けられたらだけど、なにかもっとすぐに注目を集めるような事をやらないと。しかし、彼の楽曲の中では後悔は重みを持っている。生々しい音色がヒットしてリアルな憂鬱がそこに留まっている。彼が素晴らしいカントリーシンガーである由縁はそこなのだ。良きカントリーを奏でるには、誰か、痛々しくてでダメージを受けたリアルな感情を表現できて、同時に人々に安らぎを与えられる者でなければならない。そして彼は様々な問題や悲しみも提示し、物語に誰も予想出来ない展開を加える。

"Washed Up Troubadour"という曲には作家とシンガーの願望が描かれ。彼らは数々のバーを回って、
ステージに上がりどうでもいい人達のために毎晩、客の酒のつまみのために歌う。それでも諦めきれない。「ここまで」やっと来たんだから、という感傷がそこにある。あと少し頑張れば夢が叶うという期待。しかしこの曲のキャラクターは、いわゆる絶望を共にしていて、Rondeauもそれを認識している。彼はきっとバーから外に出る事は出来ないし、これからもずっとバーで歌い続けるだろう。カントリーミュージックの大劇場には絶対辿り着けないし、それは別に...それでもいいと思っている。でも本当にそれでいいのか?(夢を諦める)痛みが彼を刺し、沢山の目標も失ってしまう。Rondeauはこう歌う。「良い奴らの前で演奏したし、くだらないジョークも結構言った/いつも何を言えば正しいかわかんないんだ/誰も俺の事愛してくれなかったから、自分のことは大事になくてはいけなかった/だからここまで来たのも全然怖くなかった」完璧な荒廃状態ではないが、近いところまで来ている。長い間一人で、たくさんのしょぼい悲しげなホテルとか休憩所で夜を過ごしたんだろう。

女性が登場する物語は同じように絶望的で、間違った種類の関係や干渉が糸のように繋がっている、絶対にうまくいかない二人が惹かれあって、今度こそ運が回ってきたと思っている。二人とももうちょっと考えるべきだった。でも、最低話のタネにはなるし、次に回る酒場でちょっと装飾を加えて披露してもいいかなと思っている。Rondeauと彼のキャラクター達は夜を楽しむためにはすこし手助けが必要だという事を認識している。彼らの下に愛すべき影を作りだす心の中の悪魔や悲しみを対処しないといけない。何杯かビールをひっかければ、気分が良くなって皆に感情をひっかけてもいいんじゃないかと考え始める。
Leo Rondeau Official Website

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Bound To Be A Winner(未発表)
  3. Don't Quote Me On That(未発表)
  4. No Friend To Lousiann(Down at the end of the bar収録)
  5. Washed Up Troubadour(未発表)

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