Everyone Seems To Be Falling Apart
Sep 23, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
僕らの何人かは置いてかれた。それが真実だ。時は選べないけれどカーテンの裏にいる魔法使いによって選定される。カーテンを覗く事は出来ないし、次に誰が選ばれるかは分からない。誰が思っていたよりも長く残るかも不明だ。高齢の人の皺の中に真実を垣間みる事が出来るし、彼らがどちらに寄っているか君は不思議に思う。彼らの無意識に見せる表情が空っぽで少し困惑して、少し目を細めて青白いこの瞬間、彼らは何を考えているんだろう?
Vanity Fairの新しい号にJoan Didionの写真が載っていて、彼女の娘の早すぎる死について書いた次回の本についてプレビューをしていた。以前彼女は旦那の早すぎる死についての素晴らしい本を書いている。彼女の表情は全く短い間に二つの時ならぬ死を経験した人が見せるだろう表情をしていた。まるで彼女の頬に走る縦の皺が更に深く畳み込まれる様で、年老いた目の中に潜む悲しさは明白だった。心が壊れてしまった人が見せる表情そのものだった。
シカゴのバンドScattered Treesの事を考える時、彼女が新しい作品の中で言っていた事をこのエッセイで言い換えても良い様な気がする。彼女の旦那が死んだ時、娘は−−父親の死に対し、悲しみに打ちひしがれている時母親に「悲しみを乗り越えるの。そうするしかないのよ」と言った。死を乗り越えて、まだ終わっていない自分の人生と一体にならなければいけないと。そして娘が死んだ時、Didionは娘の考え方に間違いがあった事に気づく。残された人々にとって、さらなる悲しみを乗り越えなければならない人々にとって、時間は何も物事を安らかにしてくれない。年寄りが彼らの友達が天国に行く所をみてどんどん老衰して死んで行く所を嫌でも想像してしまう。生き続けても、避けられぬ痛みはそこに留まり続け、心の中を蝕む。
Scattered TreesのリードシンガーNate Eieslandにとって、彼の父親の死が彼に作曲を続けさせ、バンドのアルバム"Sympathy"の制作に繋がった。この作品は彼の大変な悲しみの中から生まれたものだ。彼の愛する父親への美しいレクイエムとなっている。このアルバムは喪失と、死人に対する間違った考えと死を目前に迎える現実の深みを掘り下げている。まだ死を認める訳にはいかないけれど、それを乗り越えなさいと言われる。痛みは去って行くから、と。でもいつでも大抵の人々はその膨大さを無視する。
時に死は夢として、何か目覚めるもの、何か横たわっている時に目撃するものとして描かれる。Eieslandはみんなが壊れて行く様に見える事について歌い、それは二つ捉える事が出来る。1)会葬者の団体を観察する 2)みんないつか体がギブアップをし別れを告げる日に近づくという考え。 "Sympathy"に収録された楽曲には教会のベルがシンボルとして描かれ、痛んだ心がゆらめていている。それにも関わらず、繊細さと落ち着いた振る舞いがあり、何もこの痛みを消し去る事は出来ないと言う印象を得る。何も今の気分を晴らす事は出来ない。
色んな嘘が語られてきた。みんな「空虚と化した感情は乗り越える事は出来る」と嘘をつかれていたのだ。それは間違っている。飾り立てる事ができるだけだ。
Scattered Trees Official Site
試聴・ダウンロード
セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- A Conversation (About Death on New Year's Eve) (Sympathy収録)
- Love And Leave(Sympathy収録)
- Four Days Straight(Sympathy収録)
- Where You Came From(Sympathy収録)
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