2011年9月16日金曜日

Michael Chapman


These People Sweat Their Sweat Against The Odds

Sep 15, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi


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Michael Chapmanは暑さでくたくたになってしまうような夏の日にスタジオを訪れた。君がたまに「そうならなきゃいいのに」と願った時、そういう風にいつも物事が進まないと呪われた気分だ。70歳の英国人は暑くてジメジメした日に到着し、スタジオのエアコンは永遠に点検状態だった。それはただの悲しくて古臭い機械。無駄にヒューヒュー音を立てて、気温は変わることなく、あり得ないレベルまで上がり続けた。息苦しくて心地悪い空間だったけど、Chapmanのような素晴らしく洗練されたソングライターがここに向かっているというのに、これのせいでセッションのキャンセルはしたくなかった。彼は殆どアメリカでツアーをしないし、この日はシカゴから出てたっぷりの食事をとり、飛行機に乗って東海岸に向けて出発するスケジュールだった。そこで幾つかのショーをこなした後、奥さんの待つ家に帰るのだ。

彼がアメリカに来たのはLight In The Attic Recordsから発売された名作”Fully Qualified Survivor”のリイシュー盤のツアーをするためだった。その日は美しいクラッシックアルバムの埃をはたいて、蘇らせる事を生業としているThe Numero Groupの人もついてきていた。彼はテキサスかオクラホマから来た、牛飼いのような、牛の搾乳や干し草の俵作りを照りつけるような太陽の中やり終えた人のような格好をしていた。くたびれたブーツとジーンズを穿いて、胸がはだけたボタンシャツと野球帽を身に着けていた。もし誰が来るか知らなかったら、ハイウェイ80の近くにある世界一大きい
トラック・ストップ(道の駅のようなもの)から来た人じゃないか勘違いしてしまう所だった。



”Kodak Ghosts”という曲で彼が激しい呼吸をしているのを聞くことが出来る。彼が最後のフィンガーピッキングを奏でる時、彼の体から熱が逃げて行くのだ。これは全ての男が必ず経験する粗暴な闘いについて歌った、多くの忘れられない楽曲の内の一つだ。彼は勇ましい風と、それより屈強な人々について歌い上げる。彼らはお互いを殴りあい、引き裂き、あるいはただ見つめ合っている。Chapmanの痛切で噛み付くような、敗れた夢と毎日の不幸を歌った楽曲に現れる登場人物は不運を笑い飛ばす事ができる。彼らがそれに我慢できるのは、他にどうすることも出来ないからだ。彼は”Memphis Winter”という曲で、額と前腕の汗をふき取りながら再び20世紀にこう歌う。

「イエスが救ってくれるって言うけど、でもここじゃそれは無駄みたいだ/腹減った人がいるし/恐怖におののく人もいる。」

イエスの救済を歌った直後に、彼は説得を始める――もしそれが矛盾に対する、自然に出た含み笑いでなければ。でも彼の楽曲のどんなキャラクターの口からクスクスと笑い声がしてもおかしくない。正直で、意味深なのだ。この笑い声は――完璧に目覚めた顔と半分死んだ目で――まだ血は残っているというサインを送るためのものかもしれない。予想に反し(常に予想に反している)、血は循環し始める。それは他の大勢の登場人物も同じだ。
Michael Chapman Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Just Another Story
  3. Slow Coach
  4. Kodak Ghosts(Fully Qualified Survivor収録)
  5. Memphis Winter(Journeyman On The Tweed収録)



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