2011年11月20日日曜日

Thomas Dybdahl


The Creaks And Moans Of Your Own

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi






























Thomas Dybdahlは君に全て明白にして欲しがっている。彼は全てを引き剥がして、誰も見ていないところで暖炉の中に薪が燃えている時に、どのような種類の炎が出来上がるか確かめようとしている。僕らが彼と一緒に一晩過ごす部屋の中に休息のオプションはほとんど無ければいいと願っている。このノルウェー人がリリースした作品の一つの最初から終わりまで、彼は君に床梁の中から聞こえる軋みも嘆きも実は体のどこかから響いているのではないかと思わせる。そういう才能を持っているのだ。その音は膝と関節のうめき声。窓の外から聞こえるうなり声は空腹の痛切な叫び。いや孤独の叫びかもしれない。すべて君の心の闇の部分から発せられている。そういう体の部分は僕らが決して見ることがない血管、骨、そして筋肉と一緒に詰め込まれている。

Dybdahlは君がこの部屋、いや家を丸ごと取り除いてくれたら感謝することだろう。ここには思い出がつまっていて、あらゆる物、あらゆる人のことを君に思い起こさせる場所だ。彼は君が彼に対して細心の注意を払っている時にベストを出すことができる。彼は君に自分への注意以外を全て彼が気にしないで済む場所へ蒸発させて欲しいだけなのだ。もし彼がやっていることを済ませて去った後にそういうもの(思い出など)を取り戻したかったら、どうぞ取り戻してご覧なさい。ただ問題ごとになるかもよ。わざわざ回復させる価値も無いかもしれない。君は彼の曲に自分を失うことが出来る。催眠術にかかってしまうのだ。自分が思ってもみなかった行動を引き起こすのだ。君を絶対的な恋愛に落とすこともできる。彼の曲にはこういう文句が貼られているべきだね。

「女の子達、気をつけて。何があってもThomas Dybdahlとは目をあわせちゃいけないよ。」

彼は自分自身に、そして君に--誰であろうが--周りで起きている出来事に完璧に無関心であるべきだと思わせる。君は彼の言葉に耳を澄まし、彼の言葉だけが大事になる。彼はまるで君と彼がコテージのようなどこか遠いところで木々に囲まれて、それでも遠くからは見えるような所に孤独でいるような感覚にさせる。石製の暖炉からは厚い煙がプカプカ浮かんでいて、特に急ぎもせずに空に昇っていく。僕らはそのコテージの中にいて、そこは理想的な環境のように感じている。軋みと、木々の嘆きと、彼の言葉、ギター、そしてピアノといっしょにいる。そこには僕らだけしかいない。この後に僕らが出かけるときに寒さで白い息が出るけれど、耳に聞こえる音楽は暖かい。

Thomas Dybdahl Official Site



試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)

セットリスト


  1. Welcome to Daytrotter
  2. Cecelia
  3. A Love Story
  4. Party Like It's 1929
  5. It's Always Been You



0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...