The Good Times Of Romantic Horniness
Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi
僕の昔の音楽遍歴といったら...まだ高校に通っていた1990年代の前半から中盤にかけては人生を変えるようなことは少しだけあった。アイオワ州のDavenportにあるカイロプラクティックの大学の体育館にPrimusとMeat Puppetsが来てて、それが僕が友達と体験した初めてのコンサートだった。その頃はWeezerもいて、僕と友達は酷い吹雪の中リスクを背負ってドライブし、6時間もかけてミネポリスまで彼らを見に行ったっけ(両親がそんな天気での旅行にOKサインを出したのは何故だか、今でも謎だよ)。そしてそこには当時Sub Popに所属していたカナダはアルバータ州のCalgaryから来たChixdiggitがいて、僕らは地元のレコード屋のバーゲンショップで彼らを発見した。それは何の説明書きもないバンドのデビューアルバムのプロモ盤で、僕らはすぐに夢中になった。きっと名前のせいだろう(Chicks Dig It※)。でも破天荒な感じとか、彼らのシャープで笑える楽曲のほうにもっと惹かれていた。ホッケー選手のこととか、Henry Rollinsとか、ボディービルになることとか、女の子のこととか、金曜と土曜の夜は楽しいことを求めて出かけることとか、お母さんが大好きだってこととか歌ってたんだよね。それのおかげで僕らはFat Wreck ChordsやLookout!に所属するバンドに興味を持ち始めて、突然音楽の趣味が180°回転した。
僕らが"Chuxdiggit!"のプロモ盤を手に入れてすぐに、このバンドがアイオワシティにやってきた。その時僕らの一番年上の友達はアイオワ大学の一年生だったんだけど。僕らは45分かけて初めてのバーのショーに足を運んだ。21歳以上じゃないと立ち入り禁止だったんだけど、それでも入り込んだ。その夜は「何かが始まった」、そんな夜だった。想像していたものよりずっと良かった。僕らが期待していた以上にエンターテイメントとして優れていて、リードシンガーのKJ Jansenの足をおっぴろげてギターを弾いて歌を歌うパフォーマンスの姿勢は最高だった。「Chixdiggitが僕らに一番あってる!」とその時心に決めた。それからバンドにとっても20年がさっさと過ぎ去り、少しルックスも変わったJansenと、ギタリストのMark O'Flaherty、ベーシストのMike McLeodとドラマーのJason Hirschは今僕らが何年も前にChixdiggitのショーで会ったKepi Ghoulieと一緒にHorseshack(デイトロッターの録音スタジオ)にいる。
それはシュールな経験だった。たとえ会話の内容が(この年だと必然的にこの話題に偏るんだけど)子供達や、毎日の仕事とか、カナダまでドライブ(あるいはフライト)でかかる時間などに変わってしまったとしても、かなりシュールだった。JensenとO'Flahertyは彼らが若い頃出会った時と何も変わらず同じままで、出来る限り最善の方法で週末を楽しみに生きている。バンドの過去の二作品もそれを繁栄していた。Jensenはまだ愛や女の子のことを痛いほど正直に描いている。いやらしさに溢れているけれど、荒削りなところは何も無い。ただ、男性が可愛い女の子を見て、頭の中で突然妄想が膨らむことを書いているだけだ。彼らはそれをどうすることもできないのだ。彼らのムラムラした性欲はどこをとっても変わらず驚くほどロマンティックで、スイートに聞こえる。紳士的な性欲。それを多分僕はChixidiggitから、Jansenから学んだんだ。まだその教えを甘受している。彼らは僕が決して手に入れることが出来なかったお兄ちゃん的存在なのだ。ついにカナダからつれてくることが出来て最高だよ。君は今から長くてお祭りのような(しかも超楽しいんだぜ)Green Bayやシカゴでの週末のお騒ぎをJansenの声から聞き取ることが出来るだろう。それを聴かずにいられないのは、彼らが「最高の時間」はまだ存在するって証明してくれるからなんだ。
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セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Found Love
- Spanish Fever
- Stacked Like That
- I Remember You
- The Highway Man
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