2011年11月4日金曜日

Danny Brown


The Tireless Work Of A Crotch Scientist

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Brian Thorn, Illustration based on a photo by Edwinda Hay, Translated by Teshi































Danny Brownと彼のマネージャーがニューヨークシティのMagic Shopに到着したのは午後の昼下がり時だった。Magic Shopとは、今年の10月に開催されたCMJ Festivalの週末に僕らがアーティストのレコーディングを行っていた場所のことだ。彼はいくつかスペシャルなライブを行うために、Das Racistのサポートとして予定されていた中西部のツアーをほとんどキャンセルした。そして髪の一部を束にして、頭の横に流しているこの男は確固として沈黙を保とうとしているようだった。彼はインストのトラックが到着するまでコントロールルームの椅子に腰をかけ、携帯を何やらずっと触っていた。何の表情も見せずに頭を少し傾けながら。

彼のファッションは赤と青の郵便屋のジャケットみたいなのと、ベースボールキャップ、そして買ったばかりのビンテージのエアジョーダンのスニーカーで、彼はまるで体の熱を温存するためにさっさと寝てしまおうとしているように見えた。彼にとってはこの時間帯は早すぎたんだろうか。でも彼に疲れているのか尋ねたら、「大丈夫、全然疲れてない」と答えた。水を欲しいのか尋ねたら、頷いた。いざ水を手渡すと、その行動がまるで無かったかのように、退屈そうにちょっぴり水をすすった。彼はほとんどそこにいなかったようなものだ。自分が今どこにいて、今ここで何が起こっているのか正確に分かっていなかった。彼がそこにいたのは、呼び出されて、車でその場所に送られたから。でも、その後何か信じられないことが起こって、Danny Brownが僕らがレコードで耳にするDanny Brownその人にシフトした。

トラックが到着した後、彼は急に気が強くなって、一つのトラックしか頭に無いコミカルで下品なラッパーの姿を見せ始めた。彼はヘッドフォンを装着して、マイクへ近寄り、ついにヴァギナと舌に刺激された考えを、そしてその二つが重なった時何が起こるかってことを口から吐き出した。彼は細部にまで拘った、サーカスのように壮大にオーラルセックスをそれを欲しがる女に仕掛けたり、干草を吸うこと以外に他のサブジェクトは考えられないみたいだ。彼の人生の中でそれ以上価値のあることは他にはないみたいに。Brownは明白に「不適切な表現が大好き」だと聞き手に伝える。彼は反復表現を使い僕らを喜ばせ、歌詞の内容を大胆で面白い場所に変えてみせる。もし君が「マンコを食べる方法は一個しかないだろ」って考えてるときに、Danny Brownだったら絶対君が言ったその言葉を一新してみせる。僕らは彼の「受け取る」代わりに「与えること」への献身に一貫として驚かされることになる。それは新鮮な出発だ。Brownのパフォーマンスは慈善行為のように聞こえるし、この人は清掃員として働いても苦にならないんだろうなと思う。他の人はそんな仕事は下級クラスの仕事だって思ってるみたいだけど。彼は歌詞のテーマをかなり詳細な方法で追求するため、彼は実は股の下を研究するサイエンティストなんじゃないかって考えてしまう。何かラッパー以上のものだ。人類をより良くするために、大変な仕事をしている人なのだ。彼はマイクから離れ、ライブルームから何も言わずに去っていった。ゆるく握手して、今から仕事に戻るからという言葉無しの表情を投げかけていった。もっとリサーチを進めなきゃならないんだな。答えは一つ以上あるんだから。
Danny Brown Official Site

試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)

セットリスト
  1. Die Like A Rockstar
  2. Radio Song
  3. I Will
  4. Blunt After Blunt



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