Slow Motion Lips And The Chattering Skin
Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Matt Oliver, Mastered by Sam Patlove, Translated by Teshi
The Acrylicsは僕が明日感じるであろう未来の気分を感じさせる。だってさ、多分今年のこの季節外れの温かさは今日限りだよ。その後事態は完璧に予期せぬ方向へ急降下するんだから。そこには常に、おかしいくらい良い日でも悪い事が起こるというチャンスがある。雪解けの季節まで全てが硬く凍りつく前に。でも、11月が始まる数日前にそんなことが実際に起こるなんて思いもしないだろう。寒くなる前に最後のサイクリングに出かけて、念に最後のアイスクリームコーンを頬張る。その後は心が温まるようなシチュー、スープ、紅茶になる。冬眠から覚めて外に出ても大丈夫だと感じるまでお世話になる。
今日は大体26℃。ハロウィーンはもうすぐで、明日の最高気温は15℃下がるらしい。その事実はかなり悲しく僕らにのしかかってくる。いつもと代わりの無い冬。何の安らぎも見かけられない。僕らの今年のピークは終わって、その先はあのどんよりとした冬の日光節約月間に押し込められる。ランチが消化される前に陽が沈み始めてしまう、そんな期間。
Molly SheaとJason Klauberが書く音楽は僕らに冬用のコートを羽織って、それをブルっと脱ぐ喜びを感じさせてくれる。このニューヨークから来たバンドの描く登場人物たちが人生を行き交い、これから起こるであろう状況に備える準備を忘れてしまっているような気分を僕らは否応にも感じる事になる。彼らはこれから出くわす天気に備えていない。なぜなら急な落下を予期なんか出来ないからだ。急に次の日15℃気温が低下するなんて思ってもみなかった。彼らの最新作"Lives and Treasure"に登場する人々は天気予報をチェックしたり、何回も確かめるような贅沢を持っていないようだ。彼らは明日が今日よりそんなに変わるなんて推測させるようなモノを持っていないのだ。だから実際指示を仰いでいるわけでもなく、次に起こることを喜ぶことも出来ない。彼らはただ風の中ではためき、スローモーションで物事を観察する人々の物語の間を進んでいく。歩くたびに肌を刺すような鳥肌を腕に浮かべている。巡り巡る言葉の中にはさまざまな顔があり、君に夢の世界を思い出させ、Sheaが歌詞の中に埋め込む、人をうっとりさせるようなフレーズは霧がかかった収穫だ---いつ仲直りしたか多分思い出すことができない。たとえ本当に思い出したくても、思い出せない。たとえ過去の束縛の中から力いっぱいにそれを引っ張り出そうとしても。
Acrylics First Daytrotter Session
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セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Nightwatch
- Asian Pear
- The Catacombs
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