2011年11月9日水曜日

G. Love


It's Just A Vibe Thing

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered Matt Oliver, Mastered by Sam Patlove, Translated by Naoko



























G. Loveが自分の精神状態を考察していくと非常にシンプルなところに辿り着くようだ。回りまわり巡るということにあまり右往左往は必要ない。それは笑いジワと店頭で見かけるような大きなブロック体で書れている分かりやすい文字のようだ。彼にはハッピーかそうでないかの二択。彼の作曲活動の中で、その二つが混ざることは少ない。嫌な日常に閉じ込められるより、良い日常のために生きるほうが好きだ。このフィラデルフィアンの書く歌には気楽な笑いと陽気なことを受け入れるというスイートな性(さが)がよく見受けられる。"Fixin' To Die" という最新アルバムのタイトルトラックでさえ、意図的にすべての事が正しく準備されているなかで、牛泥棒がかつての西部、いずれのゴーストタウン、にワルツで向かっているかのようだ。彼のそのキャラクターは、止まる直前の時計の針が最後に打つときに震えているように、銃を構えた部隊に向かって進んで行くように、ずっとハードな人生を送ってきたし、心臓が打ち最後の酸素と血が体を巡るその瞬間までハードに生きる、ということを自覚しているかのようだ。聖人などいない、が、彼は確かに準備を整えているし、それを見て、あなたは彼よりもっと悪いやつはいるだろうという気になる。"Fixin' To Die"の大部分は、お金はいくらもかからない、もっと素晴らしいことを祝福しているかのように聞こえる。それは、我々が、朝も、午後も、晩もコーヒーに入れる何かであり、我々を象徴する大事なことだ。"Milk and Sugar"という曲はそれをよく説いていて、人々が多様にコーヒーを飲むことを歌い、どれが悪いとは言えない。朝のブラックインスピレーションを手に座っている楽しみがその曲に注ぎ込まれ、"different strokes for different folks"(十人十色)、自分がハッピーになれることなら何でもいいんだぜ、という考えの象徴になる。彼のご機嫌さとちょっと俗な魅力に惹きつけられる。感情の流れに身を任せ行きつく先が、行く先、にすることは彼にとって何てことないようだ。ビーチで波に少し打たれ、とどろきを聞き、全てを成りたいように作用させるといったスタンス。どうせ最後には、自分相応の種類の愛を受け取るのだろう。

"It's just a vibe thing, so let it ride."(それはただの波長だから、のせればいいんだ。)


G. Love Official Site

試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)

セットリスト



  1. Welcome to Daytrotter
  2. Fixin' To Die
  3. Milk and Sugar
  4. Heaven
  5. I'm Satisfied/Katie Miss



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