2011年11月3日木曜日

Patrick Sweany


Lived In Hoarseness Of The Soul

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi


































何度朝起きて一番に冷たいビールを飲んでやろうと思ったことか。目が覚めるとすぐにビールを注入しなきゃと思うんだ。だからといってアルコール依存症になるわけではない。ただ合理的に消極的で疲れ果てた男になるだけだ。その一日を無駄にしてるわけじゃないし、ビールを注ぐ前にこの感情を忘れようとしているわけでもない。ただお昼を迎える前にちょっとやってもいいんじゃないかって思ってるんだ。午後の時間に気持ちいい酔いを感じて、自分がどうなってしまうのか確かめる。その前に、一緒に同情してくれる誰か、あるいは何かが側にいて欲しい(あって欲しい)。酔って何に落ち込むか気付いてしまう前に。そうなったらビールをもう一杯必要かも。いや、バーボンウィスキーかな。その時には落ち込んでるだろうし、何で落ち込んでいるかその理由を知るために長く待つ心配もないから。

こんな時に誰が本当の友達か分かるんだ。昼前から飲んでいて何もうるさく言わない人たちがいい。僕が凹んでいるのを見て、すぐ隣で新しいビンの蓋を開けるのをためらわない人が。Patrick Sweanyの"Million To Me"は早くから落ち込んでしまう日々、君が自分の周りで起きていることを見つけようとする日々にへのアンセムだ。今回のセッションでオハイオ出身のソングライターはカジュアルに彼が一番人生で大切だと思うものを説明し、それ以外の全ては大体の場合呪われたら良いと言っている。ブコウスキー(アメリカの作家)の人生の一番の願いは小さな家を借りて、永遠に家賃を払い続け、冷蔵庫には酒と食料が充分詰め込まれていることだっただろう。Sweanyの曲もそれにかなり近いものがある。Swearnyは、かかってくる電話がいつも「ちょっと悪いことが起きて...」ばかりだと歌う。もちろん、もしそうだったら僕も電話が鳴っても出たくなくなる。彼は肉に付いた油を焼き払って、余分な部分をそぎ落としていい所だけを残すようなタイプに見える。彼のブルージーな擦れ声は質的に誰にも聞き間違えられないし、彼自身も何度か手直しされている。傷口からそぎ落とされた肉の塊がそれを照明している。

彼が自分の人生を図るとき、彼はそんなに多く必要ないと合理的に説明し、それを誰もが共鳴してくれるはずだと信じている。人生で大切なものはいくつかあるけれど、大抵はどうでもいいことだ。彼は"Same Thinggs"という曲でこう歌う

「俺は毎日のパンにちょっぴりバターが必要なだけなんだ/みんな同じものを欲しがってる」

彼は良きソウルシンガーがいつも彼を泣きたい気分にさせると言う。彼は認めようとしないけれど、彼にも同じようにその効果を発しているのだ。彼はまるでJoe Cockerが耳障りな声で自己非難と肯定をしているみたいだ。

「耳を貸せよ。歌をうたってあげるよ/キーを外さないように頑張るからな」

でも彼はキーを外しても全然問題ないことを分かっている。そして"Million To Me"でこう歌う。

「毎朝ただ同じ曲を繰り返し聴く/俺にとって何百万の価値があるんだ」

そう、これが彼の世界。そこにはシリアル、パンケーキ、卵とビールの朝の定番を嗜む朝がある。そうすれば大丈夫。自分のことも好きになれそうだ。
Patrick Sweany Official Site

試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Them Shoes
  3. Same Thing
  4. Million To Me




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