2011年11月28日月曜日

Crooked Fingers


The Burns Over Time, Never Over

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Matt Oliver, Mastered by Sam Patlove, Translated by Teshi

































毎日の生活と、それぞれの一日の長さは常に人間の意志や気力よりも強力なものだ。時に僕らにとって上手く作用してくれるように願っているもの--時間の長さ、あるいは不可能なまでに延々と巻きつけられていくように感じる時の流れ--が僕らの手中に納まる代わりに、ただ僕らに反抗する。時が流れを調整し、落ち着かせるのを待っている。渦中の騒動に介入して、そのゴタゴタを落ち着かせてくれるのを待っている。充分な時間が経てば痛みや疼きを落ち着かせてくれると教えてもらった。修復と癒しが可能で、我慢強くその時を待っている人々に近い将来訪れる...らしいが、その根拠はない。それゆえに、それがつねに正しいとは限らないってことだ。

「もうちょっと待ってみれば?」なんて陳腐なことは言ってられない。僕ら全員にとって良いのは--僕らが願うべきなのは--記憶ってのはクソで、きつい仕事を全部やってくれるってことだ。まあ時間も関係しているだろうけど、でも本当は僕らが身に降り注いだ酷い事態を全部覚えていられるキャパシティを持ち得ていないだけだ。そのせいで僕らははっきりしない「均衡」に再び戻ることになるのだ。消え行く記憶の渦よ、ブラックアウトしてくれてありがとう!

Crooked FingersのEric Bachmannは何か起こってしまった事態の煉獄の中で、そして時の流れと、最終的にどんなものがが残されるか確かめるまでの長い間に曲を書く。みんなはただそれが少しの間だけ取り付かれた時、何が起こるか待っている。けれど、その間に痺れが体中を回り、それが強力な絶望感とミックスする。みんなそれは感じている。今すごく苦しい。周りを囲む孤独感は体を衰弱させるし、それ以上にそれを除く解決方法なんて何も無い--全て手の届かないところに行ってしまった--って感覚が彼の仲間達を苦しめる。君はCrooked Fingersの音楽の中を歩き回るまで、そんなに失意に落ちた男と女を見たことがなかった。彼らは狂ってしまったわけではない。ただどこに向かえば良いかわからないだけ。Bachmanは

「簡単に家に戻る方法なんてないのさ」

と言い、何度も何度もそれを証明してみせる。彼は正しいと思う。彼はとてもそれに関して詳しいみたいだし、だから僕らも湿りきった魂が漂う道を辿る事にする。音楽の中には君が過去関係を持った人々で溢れている。チラリとした視線、そして温かい抱擁。かつて愛した人やそこにいる人々は奇妙なことに、彼らがエーテルの中に迷い込む以前、数日前に関係を持った人々だ。Bachmannは空中で漂っている気分になっている。彼はたとえ時が驚くべき技を使って、彼らを消し去ろうとも、彼らがいつ爆発しても間違いないと知っている。彼はこう歌う

「絶対に彼らが君の事を忘れてしまったなんて思うなよ」


そこには時間の概念の理解や、幸せとの関連性に自己満足する人全てに、鞭を打つ要因が関わっている。Bachmannが再び

「君を大丈夫って感じさせるのは簡単なことじゃない」

と言い、その台詞は彼の顔が載った貨幣にプリントされることだろう。それは夕暮れから朝方にかけて続く闘い。全ての部分が間に埋め込まれたり、外に追い出されたりしている。それはただただ続いてゆく。すべての大変なことは静まることなく、それがBachmannのような声を生み出し、男にこんな歌詞を書かせるのだ。

「学べば学ぶほど痛い目にあうっていうけど、それで何の利益があるの?」

多分痛みにも感じる時間が必要なんだよ。
Crooked Fingers Official Site

試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)


セットリスト



Welcome to Daytrotter
Lonesome Warrior
Don't Say A Word
Weary Arms
Broken Man


Crooked Fingers - Breaks in the Armor (Album Trailer) from Merge Records on Vimeo.

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