Safe From The Tension
Oct 21, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
嬉しくなるほど誰からも必要とされていないと感じられる場所まで逃げるために必要なスペース...その距離感は一人一人違うものだけれど...。それは魅力的なもので、何か目を閉じて夢に思うようなものだ。結構な人はそれをよく想像するはず。僕はそうだよ。彼らはただこの静止状態から逃げ出したくてたまらない。まるでコロナビールの広告キャンペーンがテレビで流れているみたいだ。それはマンハッタンでビジネススーツに身をまとった人たちがバーの外にあるベランダでライム入りのコロナを飲むだけで現実から逃れられるというCMだ。彼らは特に会話もせずに真っ直ぐ前を見て、自分たちが水着姿で海を見つめながら、周りは砂に囲まれ、気持ちよい太陽に包まれている。時にはそういう気持ちになることも必要だけど、最近はもっと必要な気がしている。
Yellowbirdsのリードシンガー、Sam Cohenは出来るだけ自分の手で僕らを遠くまで連れて行き、大陸の先端まで、野生の海が始まるところまで僕らを導く。小波がふくらはぎを打ち、海の中に歩いて入っていく間、自分の本能を叶えることが出来ないという不思議な緊張の中、ためらいを感じている。それでも視覚と聴覚が研ぎ澄まされる水と自由の中を泳ぎまわる事に恩恵を受けている。それはほとんど全てを捨て去るという事だ。水の膨らみと波に飲み込まれて、それでもいつも水のてっぺんを見つけることが出来る。そこから飛び出した時に、自然の力に支配されながらも、不完全で思いやりがある動物としてまだ生きていることに強い恍惚を感じている。
バンドの最新作"The Color"に収録された"The Color II"の始まりでアライグマがおしゃべりし、山に住む鳥達が歌っているのが聴こえる。動物達は完璧に目覚めていて、僕らの頭の中には森の中の葉の天蓋から差し込む太陽が思い浮かぶ。その森はずっと忘れ去られ、静かで、彫像の様に威厳があり、一生自分の目では掴むことが出来ないくらい1スクエア毎にたくさんの命で溢れている。Cohenは
「僕らは夢を見るために生まれたんだ」
と歌い、その言葉を基に"The Color"を色づけた。ここに収録された楽曲は僕らの手中にあるものや、手に入れたいものの間にあるトゲトゲしい部分をぼやけさせているようだ。Yellowbirdsの音楽はどこか雲の中からぼんやりしたハーモニーとメロディーがある場所へ逃げ出さなければならないと思わせる。それが戻らなくてはならない所へ戻りたくないと思う全ての瞬間を捉え、その瞬間が僕らの目を大きく開かせ、そこにあるものに感情的になる。そして手が届かないものに対し感情的になり、そのせいで静かにいじめられている気分になるのだ。
Yellowbirds Official Site
試聴・ダウンロード
セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Come On Let's Go(未発表)
- The Rest Of My Life(The Color収録)
- Our Good Days Are Gone(The Color収録)
- Pulaski Bridge(The Color収録)
- In Our World(The Color収録)
- The Honest Ocean(The Color収録)
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