2011年10月30日日曜日

Hacienda


The Great American Savoring

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi




























愛する女性に愛されるということは一番重要なことである。彼女に対して優しく、理解がある人間でなければならない。彼女に「僕は君なんかにとても及ばない」と思い出させなければならない。大体の場合、それは全くの事実だからね。彼女の方が優しいし、君をもっと理解し、心配してくれる。部屋を汚くしたら自分で綺麗にするべきだ。そうすれば彼女が後からやらなくてすむから。片付けられなかった時は何回も謝るべきだ。でも自分が彼女が望む以上に頻繁に、そして上手く片付けられないのは分かってるから、結局たくさん謝ることになる。だから上達しようと努力するべきだよ。自分が大切に思う「ちっぽけな」ものにもっと心を込めてたくさんキスとハグをしてあげれば「ちっぽけな」ことにはならないはずだよ。彼女は中身のない言葉や意味のない抱擁の本質を見抜くことが出来るんだ。

テキサス州はSan Antonioの四人組Haciendaは女性の心を理解していて、そこから彼らが心に感じた感情を歌の中で蘇らせる。多分そうすれば彼らの愛する女性達を通常よりずっと長い時間幸せにさせることができるから。彼らはまるで一日の終わりにたくさんの「言い訳」「説明」を彼女に対してしてきたように聞こえるけれど、この三兄弟と従兄弟は女性が望む最高の夫、或いはボーイフレンドのようにも聞こえる。彼らは自分の失敗に対して誠実だし、彼が一緒に過ごす愛する女性の美しい部分、隠された美しさまで全て見つけることができる。それは愛おしさを感じさせるような愛情や(愛する人に対する)心酔で、誰もが恋愛関係に期待するものだ。二人の関係が気まずくなる瞬間もあるけれど、きっとHaciendaの男達は恋愛関係のいきなりの終焉に不意打ちを喰らったのだと思う。彼らにそんな仕打ちは値しない。

Abraham、ReneとJaime Villanuevaの三兄弟と従兄弟のDante Schwebelは僕らに僕らが一番愛する人に会いたいと強く願いさせる。彼らは僕らに田舎の空気をお腹いっぱい吸い込みたいと懇願させる。彼らのバックヤードのBBQや自家製のポテトサラダに僕らはヨダレを垂らし、可能な限り集められるだけの拡大家族に囲まれながらそれを楽しむのだ。デビューアルバム"Loud Is The Night"とその次の作品"Big Red & Barbacoa"に収録された楽曲と、最近ミックスが完了し、友達であり親友のBlack KeysのDan Auerbachと一緒に録音した最新作からの楽曲は、小さなファイヤークラッカー(爆竹)で引き締められている。その小さな爆発は人生が上手く行っている時、口の中に炎の輝きが感じられる時、外に出て社交的になり、自分が扱える素晴らしい物事を話のタネとして持って行く時に血の中に感じるものだ。これらの楽曲は粗暴な感じがして、それはまるで非常に濃い茶色っぽい金色に色づけられたまぶしい月の光のようで、君が頻繁に感じたくなるものだ。彼らの歌は時々ほろ苦い思い出があったとしても、人生の実りに溢れていてる。それはまるで彼らが一番重要なものをストックに入れて、それの温存に(隅から隅まで)自分自身を打ち込ませているようだ。そしてそれを味わう。現在このバンドがアメリカであんまり知られてないのは犯罪的、って感じるのも当たり前かもしれない。
Hacienda Debut Daytrotter Session
Hacienda Official Site

試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Here Today
  3. Where The Waters Roam
  4. Whose Heart Are You Breaking
  5. Country Air

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