2011年10月25日火曜日

Whalers


The Great Struggle Of Others

Oct 23, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi




それはまるでWhalersの曲の中で出会う人々はただそのまま歩き続けたほう状況はマシになると分かっているのに、どうしようも出来ないみたいだ。事が始まる前に、止めてしまったほうがみんなも助かるのに。真夜中に「あっちへ進め」と指された方向を導く月の光もない。一緒に何日も過ごすのだからコンパスくらいあってもいいのに、それもない。困難は次から次へとやってきて、大して面倒じゃないことも酷い困難と間違いなく同じくらい面倒だ。テキサス州はAustinからやってきたバンドの楽曲からは憐れみが流れ出し、その感傷は10年以上も結婚していたり、1周年記念や銀婚式を迎えようとしている人々から出来ている。この二人は一緒にお酒を酌み交わした。ケーキも食べたし、旅行も行った。些細な喧嘩もしたし、くだらないことも一緒にした。どれほどお互いを怒らせる可能性があったとしても、大体は元通りになる。生涯を一緒に過ごすと決めた人だしね。

この長年連れ添ったカップル達--しかしWhalersの楽曲に現れる人々は実際結婚しているのか疑問だ。多分彼らは熱愛モードを通過中で、そこから振るいにかけてこの先どうなるか見てるんだろう--はすぐに「嫌々一緒に住んでる」と認めるだろう。でももう一人も同じ事を考えているから、別にどうってことない。その後二人はお互い笑いあって、もう何千回と同じように一緒に床に就くのだ。彼らにとって心無い言葉や叱責は特に意味を持たない。何週間か前にVermontで一人の女性に出会った。彼女はすごく優しい人だったけど、狂気じみた女性だった。彼女はいきなり「旦那がむかつくのよ」と言い出した。唐突だったけれど、ほとんど見知らぬ人に自由に差し出された彼女の感傷に満ちた言葉は、きっと二人は生涯を共にする運命だったんだなと僕に思わせた。二人は一緒に牛を育てて、チャンスがあればビールを一緒に飲んでるのだ。

曲の中にハラペーニョを突っ込み、ベースを重く、スパイシーな音を奏でるWhalersのリードシンガーのGus Smalleyは楽曲の登場人物が彼ら自身と絶え間なく変化する水域を探っているところを描き出す。この人たちは人生の最大の岐路に立たされ、「これが僕の一番願っていたことだ」という考えと、それと同じくらいに「もう最悪なことになった。世界で一番のミスを犯してしまった」という考えが交差している。ある人は生まれつき他の人に自信を与える能力を持っていない。それが情熱的な心の中の独り言を生み出す。Whalersは封鎖された空間でそのような不安定さを持っている。不安がみんなを物差しに乗せ、どちらの方向にも傾いていないな、と答えを出す。ただ、今ある問題がさらに複雑になっただけ。本当にさ、もう無茶苦茶だよ。

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. I Slept With Her Too(How The Ship Went Down収録)
  3. That Rabbit(How The Ship Went Down収録)
  4. Magic Tricks(How The Ship Went Down収録)
  5. Paddle Easy(Paddle Easy収録)
  6. Vagenda(Paddle Easy収録)
現在バンドのbandcampにてHow The Ship Went DownがフリーDL出来ます。

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