2011年10月20日木曜日

Summer Camp


The Pull, The Chase And The Collateral Damage Of The Love Bug

Oct 19, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Will Kreinke
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi





だいぶ長い一緒に過ごすと、誰が誰を最初に見つけたとか、最初にアタックしたのはどっちとか関係なくなってくる。結局はどれも短命なもので、それにこだわる必要などあまりない。そういう非常に小さい詳細は結局他の広大な海の中で忘れ去られるものだしさ。もし二人の人間が付き合っていて、また、その二人が長い間つきあっている様に見えたら、出会いの事実--その時何を着ていたかとか、何月何日だったとか、後日談とかデート期間とか--はいずれすべてどうでもよくなる。二人は今も一緒で、出会いは昔の話。その時誰が積極的だったとか、運悪く予定がうまく建てられなかったのはどっちだったとか今となってはあまり意味が無い。

このロンドンのデュオSummer Campの音楽から聞こえてくる物語は両方のサイドから語られる。恋愛関係のコントロールを執る側と、それに喜んで従う側だ。二人が共有するロマンティックな喜びが物語の中で語られ、中には君が「誰か救助が必要かな」と不思議に思う瞬間もある。でもまた、出会いと誰かとの長いお付き合い--愛し、特に愛し続けるためのもの--は結構過激なスポーツで、長い爪で大声で唸ることが出来る側の方がうまくいったりする(比喩的にも、文字通りにも)。そしてそれが結構重要だったりするのだ。

実生活でカップルのJeremy WarmsleyとElizabeth Sankeyは驚くほど魅力的な(恋愛の)動物的ニーズと本能の雰囲気--追いかけっこや、作戦に載っている次のプラン--を作りあげる。このムードは彼らの個人的な好みや性格にフィットしていないようだけれど、彼らのデビューアルバム"Young"に収録された曲のトーンを成立させるには上記のような好みや性格の方がうまく表現できるみたいだ。大体は超元気なバージョンの淡く幼い恋が出来上がるのだが、中には全く違うものもある。それは二人の関係が一番面白い時に現れるのだ。Sankeyはたまにに可愛い声と振る舞いで恋愛の主権を執り、それがキャラクターに人が悪くダークな性格を与えているなんて誰も思ってもみないだろう。かわいそうなWarmsley(あるいは彼が演じるキャラクター)に同情せざるをえない。何故って、もし彼女が自分が欲しいものを手に入れられなかったり、すぐに手に入れられなかったりしたら、時より体を痛めつけようと甘い声で脅迫してくるんだから。ああ、でもそんな時でさえ彼女は本当に愛らしいんだよ。たとえそれが少し歪んでいたり、伝統的なものでは無くても、そこには忠誠、情熱、純愛によって出来上がった二人の繋がりがある。彼らの曲の中には一貫して甘い言葉が交わされ、何が起きても解決策がある。それは違うフォームを必要とするが、二人の間には危険なエッジが含まれていて、僕らは次に何が起こるか気になってしょうがない。誰かの骨が折れたり、壁に皿がぶつけられたりするかもね。もしかしたら、公園の中で彼らの子供が遊んでいるのを目撃するかも。え?そんな事全部が全部起こるはずがないって?今の時代に何言ってるの?
Summer Camp Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Whole Wide World
  2. Ghost Train
  3. Round The Moon
  4. I Want You



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