The Side Effects Of The Shit We Pull
Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
Translated by Teshi
David Bazanは常に僕らにいわゆる「精神的金欠」と「精神的裕福」に違いは大してないと伝える術を知っているみたいだ。金欠病にかかっているけど、基本的に幸せな人と、どちらかというとお高い上流生活を送っている人は大体同じようなものだってこと。彼の最新作"Strange Negotiations"のカバーアートに使われた魅力的な写真には息を呑むほど美しい(最低でも丸裸だし、かなりスリムにも見える)若い女性と寝具に身を包んだ年寄りの男性が映っている写真がある。男の手は痩せこけていて、髪の毛は雪の様に白く、足はもつれている。この二人は手を繋いで一緒にスイミング・プールの端を歩いている。この二人を簡単に見分けることは出来るけれど、この写真の中では二人とも一緒だ。美しい日焼けした女性に手を引かれながら、この男の目の中は空っぽで、僕らに「ここに楽しいものは何も無い」と伝えたがっているようだ。この話がどこに向かうかわからないけれど、多分そこで終わったりはしないだろう。多分僕が思うにはこの二人は交際していて、それもかなり不思議な関係だ。何故って、この娘は男の孫の年くらいだし、男は天国への階段に足を踏み入れたみたいな感じだし。二人の表情や行動を見ていると、これは最後のあがきなのだと分かる。最後に一回だけの楽しみ。でも君はきっと全部演技なんだろ!と信じたい。ただ人間が二人写真に写っていて、男が自分が剥離していると気付いた時の極限の感情を表すシーンを捉えただけなのだと。彼の白い髪が、僕らを死に近づく恐怖を与える。でもそれは自然な警告で、それ以外になんでもない。警告が鳴り、人々が彼が何をしてしまったか次々に見つめ始める。彼らは男の「人生の成功」を見つめているではなく、「失敗に」目がいっているのだ。
Charles Yuの小説"How To Live Safely In A Science Fictional Universe"の登場人物にタイムマシーンを修理して、仕事中に自分が集めた全ての情報をアウトプットする男がいる。彼は
『よくあるお客様が文字通り自分が望める場所にいく事が出来るマシーンに乗りました。さて、普通みんなどこに最初向かうと思います?言い当ててみてください。いや、やっぱり言わなくていいですよ。答えなんか分かってるんでしょ。人生で一番最後の日に戻るんですよ。』
Bazanは人生を通し決断にいつまでも迷っている(今でも)キャラクター達に息を吹き込むエキスパートだ。彼らは人を傷つけ、また人に傷つけられてきた。彼らは仲間をなくし、数人が自分達の世界に引き込んだけれど、その世界の全体像を与えたり、全く与えなかったりする。難しく考えすぎたり、核心に近づいたと思い込んだりすると事態はどんどん不明瞭になってしまうことはみんな分かっているのに。Bazanは全ての混乱をとびきり美しい詩として書き下ろし、人々が頭の中の思想をめぐってどこか辿り着く場所に降り立つところを見せ付ける。彼らは誰かを完璧に理解したり、また自分達を完璧に理解していると思っていると、また情報が全て変化した時に心の一部が消されてしまった気分になる。彼は"People"という曲でこう歌う。
「崩落に自分達の罪をなすりつけているやつの顔が見てみたいね/自分に正直でいるとき、あいつらが誰だか全くわかんないんだ/こいつらは俺の仲間だよ/それ以外になんて言ったらいい/お前も俺の仲間だ/俺ら二人とも同じような性質してるよな/すると君の目の色が緑に変わった/そして俺が最初にお前にあげた時は一応動いていたあの機械を壊してしまったんだ」
そう、僕らはみんな同じように頭を悩ませ、疑問に思っている。僕らはみんなそうやって苦しんでいて、だから全てが落胆して見える。いや、反対にそれは癒しに近づいているのかもしれない。頑張りすぎると、全部悪い方向に向かっている気がする。Bazanは
「俺達は今君が仕方が無いといって諦めてしまった面倒事から生まれるネガティブな副作用の一覧を仕上げてるんだ」
と歌い、僕らは結局解決へはどこにも向かっていないのだと結論を下す。もしまたお茶を沸かしてくれるんだったら、一杯淹れてくれないか?ここに座ってもうちょっとお話しようよ。
David Bazan Debut Daytrotter Session
David Bazan Second Daytrotter Session
David bazan Official Site
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セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Eating Paper
- Leaving With Yourself
- Virginia
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