2011年10月24日月曜日

Adam Faucett


A Vision Of Ordinary Agonies

Oct 22, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi



ブコウスキー※は彼なりの方法で男に爪を食い込ませるようなダークな事を書いた。けっこう簡単に想像できることばかりだけど。女と愛と酒と中毒。大体は気がつくとすでに遅い。すぐに君の頭はぐるぐる回り始めて、かなり危険な状態に陥る。こういう種類の物事はみんなが想像出来るものと同じトラブルを巻き起こす。ほとんどの場合、そいつらは災害のようなものだけど、想像に反し、他に変えられない素晴らしいものである時、僕らにとびきり最高の気分をもたらす。僕らは大体結果がどうなるか分かっているけど、そいつらがそのポイントに達するまでにどんな新しい方法と言語を使ってくるか、気になるところではある。これからどうなるかが問題で、僕らは目が釘付けになっている。僕らは席の端っこに座って、我慢強く足元の床が抜けるのを待っている。そして新たな落下がどう感じるか実際に感じ、自分たちがすでによく知っている『落下』とどう違うか、何が似ているか確かめてやるのだ。

ブコウスキーはよく人生の一般的な苦痛とそれが--君が絶対願うようなことではないけど--最低でもどういう風に識別され、どのように人はそれに備えることが出来るのかを描いた。そういう事はもっとましな方法で対処するべきなのだけど...僕らは常に苦痛への道へ直接向かっている(或いはそこにいた)ってことを理解しなくちゃいけない。道は分かれていないし、僕らは移り気な性格ってわけじゃない。いずれそこに衝突が起こるだろう。だから僕らはそこに立って、一般的な苦痛の魔の手に戦いを挑む。心は動かされない。何故かと言うと、彼が言うように「そこには常に違う種類の人間が充分すぎるほどいる」からだ。そいつらは誰からも見られたことがない「普通でない」苦痛。僕らの腹に、背中に直接食い込み傷跡をどんどん広げて行く。

ArkansasのAdam Faucettは一般的な苦痛に少し違った方法で対処するみたいだ。ほとんどまるで「苦痛はある地点でみんなにやってくるものだし、たとえ気付かなくても、注目を浴びるべきだ」と言っているみたいだ。たとえ苦痛がかなりの数やってきても、それらは小さい子供の失敗を気にかけ、面倒を見るのと同じ方法で治療される。何か時間の無駄にも感じ、肌割れを作るものでもなく、適当に気をかけて、慰めのキスをしたりケツを叩けば奇跡的に治るようなものだ。「今からまた遊んであげるよ~」とでも言っておけばいいのだ。

Faucettの楽曲の世界では人生は辛いし、人々は心配事に常に悩まされている。彼らはそれがバランスを崩し、巨大な嵐が大暴れした時に僕らの心を和ませるような苦難だと気付いていない。庭の周りには木々の根っこや破片が散らばっていて、掃除しなくちゃいけない。けれど今まで以上に空は最高に輝いているし、ずっと見ていられる。全ての悪が消え去ったか確認しておかなくては。今のところは。一般的な苦痛はまだ消え去っていないし、Faucettの新しいフルLP"More Like A Temple"でも簡単に対処できるものとして描かれてはいない。彼は"The Way You See It"で

「車のバックシートで酔っ払って粉々に体は飛び散った」

そしてほとんど意気消沈しながら

「はっきりいうけどさ、純粋な時代なんてないんだよ」

と認める。彼は6つのカラスの軍隊を見て、それをすぐに自分の姿を反映したものだと考える。そして一般的な苦痛を何かビジョンとして作り上げるのだ。
Adam Faucett Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Morphine(More Like A Temple収録)
  3. Song to the Siren(未発表)
  4. The Way You See It(More Like A Temple収録)
  5. Crows(未発表)
  6. Sparkman(未発表)

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