2011年10月5日水曜日

Santah


Sensing Again, The Brief Flashes, The Woozy Dance

Oct 4, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi








イリノイ州の中心部に向かってドライブをしたら、必ず脇道の丈が違うトウモロコシと大豆の畑に捕まるだろう。君が通る道も全然心が躍る様な道じゃない。まぁ別に文句を言う程でもないけど、素晴らしいとは言えない。トウモロコシや大豆の畑をけなしている訳でもないよ。でも違う所からこのイリノイの中心地に来たら、全く同じ景色が広がっているだけだ。もしナマズだったら、水を見ている様なもんだ。
南に車を走らせSt. Louisに近づいてくる頃には、感覚もかなりバラバラになっていく。秋の青白くオレンジ色の光の中に見えるものに少し驚き、運転が無感覚状態になってくる頃だ。心の中の余った部分がリアビューミラーに視線をむけ、無感覚状態に思いっきり体全体引き戻す。鏡の中にはいつも通りのガソリンスタンドの連なりと人間が考える最低の食事のチョイスが映り、それを出来るだけ早く通り過ごす。

イリノイ州のメトロポリスに来た。この街の中心部には巨大なスーパーマンの像が置かれ、皆それを誇りにしていて、ギフトショップには「鉄の男(スーパーマンの事)」のお土産が売られている。州都からあまり遠くなく、イリノイ出身のバンドSantahに曲の中でその名を言及されている街だ。"Springfield"という曲はこの周辺をドライブして感じる倦怠感にも関わらず、とてもロマンティックな歌に聴こえる。この恋文は僕らがふさわしいと思う居場所を超越する。しかし、こういう歌が僕らが住む場所、あるいは君が住む場所について書かれているなら、僕らみんな同じように謙虚に感じるはずだ。ここはエイブラハム・リンカーンが眠る場所で、人々を街に惹き付ける一番の見物が彼の墓なのだ。しかしこのシカゴとシャンペーン校とイリノイ大学の途中の場所から来たグループはこの街を一度は愛された女の子の故郷として音楽的に描いている。この場所は--例えどんな所であろうと、過去の形とか、将来はどうだとか関係なく、どこか特別な場所として描かれている。彼女が生まれ育った故郷なのだから。(それがフィクションであっても)最低そのように思える。
           
Santahから生み出される楽曲の中には明らかに愛が流れている。それを濃縮したものをゴッサムシティの飲み物に変え、それをスムースに愉快にさせる。"White Noise Bed"に収録された楽曲を聴いて頭の中に浮かぶイメージは僕らがインストールしたHipstamaticのアプリケーション※のフィルムの種類のようだ。愛らしいノスタルジックな輝きの中に包み込まれるのはどういう感じが思い起こさせる。星がSpringfieldの上に昇り輝いている。星々の光はよく僕らの痛みを和らげ、絶対に忘れたくないと思う様々な思い出、その願いをさらに強く輝かせる。それは常に希望的観測だ。だけど、その願いはどこかに残っているみたいで、時々秋の夜焚き火の匂いのように蘇る。冷たい風にはリンゴの甘い香りが漂い、何十年も昔に忘れてしまった事を思いださせる。

Santahの歌い手Stanton McConnelとその妹Vivian McConnelはそういうたった少しの間でも愛されていた人々、場所、夜に新たな命を吹き込む。あの頭がぼんやりした踊りの時間が蘇り、まったく奇妙な瞬間に再び僕らを踊らせようとする。
Santah Official Site


試聴・ダウンロード


※iPhoneなどのカメラアプリで様々なフィルターを使って独特の写真が撮れる。現像に時間がかかるのも特徴。

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. No Other Woman(White Noise Bed収録)
  3. Neighbor & Cousins (Are We Lovers?)(White Noise Bed収録)
  4. White Noise Bed(White Noise Bed収録)
  5. Springfield(未発表)



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