2011年7月17日日曜日

Tera Melos


Tell Em We've Gone

Jul 15, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi


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僕らが死んだ時、主催者には葬式でちゃんと場にあった曲を選んでもらわなくてはならない。それってタフな仕事だよね。言いたくても言えなかった事はたくさんあった。それは僕らだけの問題じゃない。君も、あの男も彼女も同じだ。まるで僕たちの歴史は内に秘めたわだかまりを吐き出す前に、省略化されて忘れられてしまったみたいだ。僕らの知人一人一人に悪いニュースを伝える電話が鳴るだろう。フラワーアレンジメントの事も話し合わなきゃいけないし、葬式ではみんな泣いたりするだろう。簡単な式典と食事会のために誰かがデビルドエッグやベイクトビーンズ※を作ってこなければならないし。そこには棺桶があって、「死んだあいつらはどんな思い出の品を一緒に埋めてほしいか」と、真剣な話し合いが行われる。結局誰もそれは解明出来ずに、命が切れたただの塊は永遠に箱の中でちょっとかっこいいシャツやビールホルダーと一緒に土に埋められるのだ。家族が幸運を祈って入れたシャツとビールホルダー...。これを聞くとさっさと腐ってしまいたくなる。こんな状況で唯一耐えられるのはカリフォルニアのSacramentoから来たTera Melosの曲で、彼らは僕らが腐っていく時も側にいてくれるようなバンドだ。バンドの最新作"Patagonian Rats”に収録された短い二つの曲、"So Occult"と"Kelley"のマッシュアップはまるでお互いに狂わしい愛で結ばれていて、この世界にもう存在しないような劇的な愛の駆け引きをしているようだ。Nick Reinhartと、Nathan LatonaとJohn Clardyがこう歌う。「今夜僕らは脱皮してみせる/なにかが僕らを夢中にさせたんだ※」これはサイケデリック(ドラッグ)への一差しかもしれないし、主人公に悲劇が降り掛かる前触れかもしれない。彼らは「あとできっと電話するよ」とさらに続けるが、彼らの歌詞には全く焦って電話する感じがないし、多分そんなチャンスも無いだろう。まるで死が彼らを迎え入れようとしているように聞こえるのだ。「作曲もする歌手は自分が正しいと知るのが大嫌い」と歌い、それは僕らが椅子に座って死を考えている時に聞きたくなるような一言だ。多分歌手や作家は自分たちのキャリアを終えるタイミングが正かったと周りから言われることを嫌うっていう意味だと思う。終わりが近づいた時、やっと僕らは色々な問題に直面し、考え事に耽るのだ。

デビルドエッグベイクトビーンズ
※実際の歌詞は"We are jumping out of our skin tonight/Something took my brain for a ride"で、ドラッグの使用を示唆させる内容になってます。

Tera Melos Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. So Occult/ Kelley(Patagonian Rats収録)
  3. Frozen Zoo(Patagonian Rats収録
  4. Melody Nine(Untitled収録)




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