2011年7月27日水曜日

A Lull


Beating Heartbreak With Unsound Methods

Jul 26, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi

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彼のホームタウンの新聞Alarm Press紙のインタビューでA LullのリードシンガーNigel Dennisが言った言葉がある。何ヶ月か前の記事で、彼の詩のスタイルについての質問だったんだけど、うまいことDennisの作家としての素質や、バンドの可能性を表現していた。彼の複雑な歌詞は、シンプルな人間性や思想の中に入り込むために彼がする事を描き出している。「うん、心が打ち砕かれる瞬間ってとてもリアルな感覚だよね。でもどうやって乗り越えるかは別だよ。」そして話を終わらせるためにこう続けた。「ただ深い思想を並べてるだけじゃないんだ。じっくり見つめると、とても文学的ってことが分かるはずさ。」そして僕らを心が躍るほど真っ暗でミステリアスな洞窟の中へ誘い込み、僕らには、歌詞の中に描かれた感情を紐解く力があるのだと信じさせる。一方で、血が滾ってドキドキしている心を理解するには、いつまでたっても野生のガチョウレースに参加しなければいけないなんて感じさせるのだ。僕らはいつまでたってもこのレースや白内障の目から逃げられない。真っ白な目と、霧がかった心。バンドの最新アルバム"Confetti"の中に登場するキャラクターは水ぶくれに覆われ、低い地位に追いやられている。彼らは昼と夜を掻き毟るように過ごし、頑張って天辺まで登ろうとしている。彼らを馬鹿にした者達の上に立とうと進み続けるのだ。彼らは誘惑に屈したりはしない。外に出て、重力のしぶとく、粘着質な力に勇気を出して抗っている。沈んだりしないように頑張っている。彼らは自分達が絶対勝つことが出来ない闘いを挑んでいることを知っている。強さの差はどんどん広まるばかりだ。Dennisは、心が打ち砕かれる瞬間はとてもリアルで、それをどう乗り越えて対処するかは「別の事」だと言って、僕らに「物事を正当化したり、シンプルな感情を消化する人間の性質には何か非常に神秘的な所がある」と信じ込ませる。今日僕は四歳の娘をあやさなければならなかった。家路までレースしているときに、誰かに裏口をとられて二位になってしまったのだ。かなり凹んで、絶望的になって落ち込んでいた。彼女の心は傷ついたと言い、また彼女が泣いているのはただの癇癪ではなく、純粋な心の乱れだと言う。本当の悲しみと破壊に彼女は泣き続け、これ以上何をしても彼女をもっと傷つけることはできないだろう。小さい子供達の心がこうやって傷ついてしまったとき、「なぁ、慣れるしかないよ」と言いたくなるけれど、それでは打ち砕かれた心には何も響かない。リアルで、抽象的な方法で対処しないとダメだ。彼らがこのセッションの最後に録音した"Some Love"という曲でDennisはさらに心を引掻く様な、感情に訴えるメロディーを歌い、それがまるで魔法のように僕らに降りかかる。彼を取り囲むバンドメートが、周りの暖かい水を漕ぎ回し、色んなクリエイティビティの波がバンドの特徴的なグルーブを生み出している。その中でDennisは僕らの価値観、あるいは感知された価値観が引き起こす欲求不満を歌にする。そこでは頭や脚が地面に強く打ち付けられている。自分の力を信じるもの達や上に挙げたような物語の中で失墜した人達がゴミ袋のように窓の外から投げ出されている。そして山を洗い流すような大きい音の波が現れる。僕達はまだ終わってない。まだまだこの先ハートブレイクが起こるだろう。僕らは何とかで対処できると信じている。でも、しつこく言うけど、行き先はなかなか不安だ。

A Lull Official Site

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セットリスト
  1. Welcome To Daytrotter
  2. Weapons For War(Confetti収録)
  3. Dark Stuff(Confetti収録)
  4. Spread it All Around(Confetti収録)
  5. Some Love(Confetti収録)

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