2011年7月26日火曜日

The Death Set


Tear The Basement Down By Dance, By Golly

Jul 25, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi

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憂鬱な人たちや、何かに呆れてがっかりしている人は結構時間を楽しめる人が多い。もう諦めてあれこれ言わなくなると、転機が回って可能性を発見したり、何が自分をイライラさせていたか理解できるようになる。酸っぱいブドウですら収穫して、ワインを作って熟成させる。それをジョッキで一気に飲んで酔っ払う。泥酔状態で、君は頭や拳を薄っぺらくて汚い壁に打ち付けたりする。車もボコボコにしてしまう。その破壊行為の中誰も傷つくことは無いけれど、君は短気になって乗り物を痛めたくて仕方が無くなる。あのワインが自意識や、手に入らない幸せ、いろんな種類の不公平な怒りを昇華させたのだ。ぐちゃぐちゃなエレクトロパンクバンド、The Death Setはもともとオーストラリアからやってきた。今はニューヨークのブルックリンに拠点を変え、心地悪さや精神の病気から来るような汗臭い演奏で僕らをダメにする。彼らはこの感覚をいつも自覚しているわけではなさそうだが、疫病のようにどんどん悲しい現実的な残酷さを身につけてしまっている。もう同じような間違いを起こし続けてはいけないし、夜から夜へ、色んなパーティーを行ったり来たりも出来ない。何の必然も感じずに、ただ目の前で起こった全ての事に大して文句をつける。そんな必要がしてならない。この三人組の最新アルバム”Michel Poiccard"に収録された楽曲はバンドの凶暴な態度を色濃く出し、少し振り返って、彼らの人生観を変える小さな希望を提示している。「何が起こったかわからないから、何か変える方法なんてわかんない」という感覚。”We Aren't Going Anywhere Man"で彼らが理解しているのは「毎日毎日最高のミスを起こす/諦めちゃった仲間もいる/全てを差し出した仲間もいる」という事だけで、それでいい気分になっている。今まで感じたことの無い、最高の気分だ。リードシンガーのJohnny Sieraはいつも絶望したような声で歌う。けれど、こうべを垂れて斧を片手に誰かを傷つけようとはしない。代わりに彼は手を振り上げて、壁を壊そうとする。「そんなの知るかよ」と言って、知っているようで知らなかった事や、一度でも感じたと思った感情の中を突き進む。それがバンドのパーソナルで、手を振り上げて自己嫌悪に陥るようなアティチュードを作り上げている。悪いことは行ったり来たり。いや、時には立ち止まって素晴らしく悪意に満ちて、ジョイントを引き裂くような、地下で流れるダンスミュージックを聞かせてくれる。
The Death Set Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. We Aren't Going Anywhere Man(Michel Poiccard収録)
  3. Can You Seen the Light?(Michel Poiccard収録)
  4. Slap Slap Slap Pound Up Down Snap(Michel Poiccard収録)
  5. Negative Thinking(Worldwide収録)

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