2011年7月20日水曜日

The Caribbean


The Malaise Of The Curious, Restless People

Jul 19, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi


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脳の半分は自分のことだけ考えてると信じている人は多くいる。自分が特別な人間だと感じていて、人生を通して手に入れた物にどんどん磨きをかけようとする果てしない好奇心を持ち合わせている。頑張ってるんだけどね。そういう人たちのほとんどが、知識を積んで、学べば学ぶほど、知らないことが広がっていく事に気づいている。知識に終わりが見えないからだ。インテリな人間には絶対なれないことは運命で定められている。まるで新しい本を買うときみたい。下調べもしっかりして、カバーアート、著者(本に貼られているポートレイト写真とか)、点字を使った配慮、活字の種類など全て高得点だ。何年も前に買って読まず終いの他のタイトルと一緒に結局本棚の奥にしまいこんで、切ない気持ちで見つめ直す。忙しい中、貴重な時間をこの可哀想な本たちに費やそうと思っていたなんて恥ずかしい。そしてその本の事を忘れる。他のものに目が移って、延々と情報を頭にインプットし続けるけれど、どれだけ難しい本を読んでも学び足りない。アホみたいだ。Washington , D.C.のバンドThe Caribbeanは同じように個人的、或いは音楽的な苦労をしている。

リードシンガーのMichael Kentoffも動く歩道に歯向かって歩くような、こういう種類の競争の中に巻き込まれてしまったと感じているのだろうか。前は嫌になるまでこれを続けていた。欠伸する口を手で押さえ、どれだけやっても無駄で、不公平でどうでもいい知識の追求をしていたのだと気づいた。それでも彼はどんどん賢くなっていく。彼らのアルバム"Discontinued Perfume"の中には進行中の出来事に飛び込んだ曲がいくつかあるが、全てが"Thank You For Talking To Me About Israel(イスラエルのこと教えてくれてありがと)"と同じバリューを共有しているわけではない。これらの曲は本当の感情を隠そうとして感情的になっているような忙しない人々や、馬鹿げた事が起こるのを待っている人々について歌われている。不条理なことが彼らに降りかかり、不快なことから脱出だせてくれることを祈っているのだ。

アバンギャルドで奇妙なポップを奏でるThe Caribbeanの楽曲にはKentoffの変なよそよそしさが表れている。彼の声からは得意そうな笑い声が聞こえ、彼がまだ諦めずに足を踏ん張っていることを証明している。なにか自分を楽しませるものがあれば、他の孤独で疲労した仲間たちを救ってあげることができれば、彼はまだまだ頑張るのだ。彼は歌う。「まるで延々と行列で待っているようにずっと言い続けるよ/暴力のクーデターをする挑発を/まあ塔の上には悲嘆はないだろ/なんの保障も、救命もないよ/あと少しで僕らが必要になる 5...4...3..2..」"Mr. Lets Find Out"のラインだ。まるで僕らの居場所は大丈夫だと言っているように聞こえる。失敗が至るところに伝染する僕らの居場所。
The Caribbean Official Site

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セットリスト

  1. Welcome To Daytrotter
  2. You'd Smile Back(未発表)
  3. Supply Lines(Discontinued Perfume収録)
  4. The Go From Tactical(Populations収録)
  5. Mr. Let's Find Out(Discontinued Perfume収録)

The Go From Tactical - The Caribbean from georgia perris on Vimeo.

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