2011年7月12日火曜日

Bosco Delrey


New Moves For The Glow Stick Kids

Jul 11, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered and mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi


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ある一定の動きを完璧にマスターしたと思ったら、Bosco Delreyが僕らの手足をとって今までやった事が無いような動きを命令する。今まではよくある犬の躾みたいに、やりたくもない新しい技をやらされている感じで、もういいやって諦めていた。今までは周りと合わせて動きや感情を経験し、僕らの体は一定の刺激に合わせて反応するのだと思っていた。DelreyはNew JerseyとMemphisを通った所にあるテネシーから来たビートメイカー兼ポンパドール型の髪の毛をした作曲家だ。彼は僕らに色々な方向に向かわせる。料理の付け合わせで比較してみよう。Delreyのデビュー作"Everybody Wah"はたっぷり詰まったマッシュドポテト(ジャガイモ、サワークリーム、ネギ、タマネギ、ベーコンとその他)と比べる事が出来る。それか南部風のベイクトビーンズと細かく裂いた豚肉、タマネギ、ピーマンにスパイス。彼の音楽は、水が素早く波打つような、重いビートが後ろで響いているちょっと捻くれたエレクトロミュージックの世界へ誘う。しかし、それだけではない。Delreyが散りばめたクラシックやブルースロックのような曲調−−−どんなジャンルの音楽でも聞く事ができるようなメロディー−−−に巻き付けたダンサンブルなビートを聞くと、リスナーは空から襲撃を行う鷹のような気分になる。彼は尖っていて、抑制の利かないソウルをサウンドに取り入れる事を重視しているようだ。こういう音は何年も昔にSam & DaveとOtis ReddingがBeale Streetのエンディング※で作っていた物のようだし、またthe Beastie Boys、Jam-Master JayやRadiohead、彼をレーベルにサインさせたDiploからの恩恵を受けているのかもしれない。まるで住んでいた場所から完璧に追い出され、彷徨いながら奇妙な仲間を見つけ、自身の抑制が利いた野生の荒野へ辿り着いたような、そんな音楽だ。Diploは彼の事をこう説明する。「New Jerseyからきたエルビスみたいなゴミ箱...ティースプーン1杯の狂気、ロカビリーを少々と、ソウルをまとった革製ジャケットを1カップ」これ以上の良く出来た人相書きは多分この先現れないだろう。Delreyはその怒りっぽさと気紛れを包容する音楽を作り、僕らが使った事の無い筋肉を刺激する。Sam Cookeの消えそうなエコーが聞こえて僕らに語りかけてくる。「闘うな/闘うな/感じろ」だからそうすることにする。煙とギラギラに輝くケミカルライト※の中で。

※Beale Streetはテネシーにあるブルーズの聖地
※腕に巻き付ける発光体のアクセサリー
Bosco Delrey Official Site

試聴・ダウンロード

セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. All Souls Are The Same(Everybody Wah収録)
  3. Baby's Got a Blue FlameEverybody Wah収録
  4.  Space Junky(Space Junky -12inch収録)
  5. Glow Go To The BonesEverybody Wah収録

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