2011年7月30日土曜日

The Ettes


The Boot's Got The Upper Hand

Jul 29, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi







ナッシュビルから来たThe EttesのCoCo Hames, Poni Silver, Jem Cohenは自分達が気に留める物のリストを持っているみたいだ。それは何か特別なことが起こったときに、常に更新される。彼女達の前に現れ、親密な関係を持ち、間違いを犯した被害者のリストだ。やり返した後はリストから消されている。こういう人達は今はただの面影だけを残して、簡単にこき使えそうなタイプに変わってしまった。正直に言おう。Ettesの歌は男らしい。実際どんな性的なアピールが展開されているか、それは分からないしどうでもいい。賭けてもいい。全ての曲、「こそこそした女達に全身ズダズダに傷つけられる男達」について歌ってると考えるとしっくりくるのだ。どことなく情けなかったり、すぐに神頼みするような男達が描かれている。そんな男達を目にしたら、女達はよだれを出して、男を簡単に操って、自分が望むことをさせ、欲しい物を手に入れ、用事が済んだら捨てる方法を知りたいと思うだろう ---それかそういう男が仲間内でしたことを歌にする方法を。Ettesの女達はつんつんに尖った靴を履いて、地面を踏みしめる。1マイル先まで振動が響き、ガソリンとマッチの組み合わせのように危なくてギトギトしたガレージロックを鳴らすのだ。バンドの最新作"Do You Want Power?"や発売予定の"Wicked Will"には何の怖れも、何の手加減もない。そこからの新曲が二曲今回のセッションで初めてライブバージョンとして演奏されている。"My Baby Cried All Night Long"は彼女達の悪意に満ちた微笑が見て取られる。登場する女は数々の悪行を繰り返し、ある現場(大体わかるだろ?)を見られてしまった...にも関わらず、これはかわいそうな男が赤ん坊のように一晩中泣き明かす歌なのだ。Hamesはこう歌う。「私がジョーって男と踊ってるとこ見たのね/薄暗い明かりの中抱き合ってキスするところを/私がルークって男といちゃいちゃしてるところを見たのね/あんたみたいな赤ん坊にはLukeみたいな事できないわ」男はこうやって打ちのめされているけれど、僕らは「まあ自業自得だよ」って思わされる。彼女達の楽曲ではこういう強い意志を持った女達の数々の挑発が描かれる。「あんたやってみなさいよ。どうなるかわかるから」女達は男の上をいっている。彼女達に脅しは効かないし、嫌な事はしないし、利用もされない。やらなければならないことをするだけだ。使える男、良いと思った男を捕まえて、もう求められていないと分かると彼らを蹴り飛ばす。腹に煮えくり返る怒りを原動に生まれる彼女達の音楽は、熱いブランド物のアイロンで肌を痛めつけるように熱く、どうでもいい男の部屋のドアを先の尖ったブーツで蹴飛ばす。糞みたいな男達には良いクスリになるだろう。
The Ettes Official Site


試聴・ダウンロード
セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. No Home(Do You Want Power収録)
  3. One by One(Wicked Will収録)
  4. My Baby Crying All Night Long(Wicked Will収録)
  5. Walk Out the Door(Do You Want Power収録)

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