2011年6月5日日曜日

O Giant Man:Daytrotter

Some Dissolution Of Youthfulness, Or The Fight For None Of It

Jun 4, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi

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O Giant ManのリードシンガーChris Robbinsから湧き出ているものといえば、あの衝動的な爆発だろう(それが何であろうとね)。その一瞬、全ては何の心配事も無くふわふわしているのだけれど、突然彼はキックや、叫びや、全然シリアスに聞こえないダブステップの中にあの怒りのような感情の爆発をたたき出す。それはまるで長い間平和ボケしていた野生の馬が寝ていたか薬で眠らされていた時に、急に正気づいて、背中をさすったり熱く擦ったりしているものが実はサドルだったと気づき、「あぁもう前みたいに自由じゃないんだ!」と絶望したときのような、そんな感じなのだ。僕らはもし自分が朝起きで首輪につながれていたら、しつけされたり調教されるのがどんな感じかなんて想像する事しか出来ない。ミズーリ州のカンザスシティからきたRobinsがフロントマンをするこのバンドは、このような突然の失墜を経験して、まだ過去の栄光に苦しんでいる物達の立場から音楽を作り出す。だから突然態度が変わったり、かんしゃくで叫び出したりする。

今回のセッションではRobbinの甘い、鼻にかかったピッチが良く変わる声を聞く事ができ、前述のような突然の向こう見ずな怒りの雷は、嵐を呼ぶポテンシャルを持っている。彼らは人生は詐偽に満ちていて、抵抗力がなく、奈落を見なくてもそれらに影響されてしまうんだと、猛烈な激怒と驚愕の涙で激情している。人間は全ての事に対して「何故?」と不思議に思うが、彼らはそれら全てにちゃんと答えようとしているのだ。Robbinが持つ本当にたくさんの考えが「喧嘩を始めよう」としているそれぞれの曲のキャラクターに情熱的な祝杯をあげている。この威圧的な部分が曲に溝を与え、かかとを土にいれこみ、変化と侮辱に対しての男同士の一対一の闘いを決意しているのだ。それは男気みたいな大それたことで、時間が無くなったり、いきなりの邪魔のせいで叶わなくなった長年の夢がぐらついている、そんな感じでもある。

例えば。"Animal"のような曲は厳しい警告を僕たちに「知ってるべきだ。僕がただの動物なんだって。子供みたいに。知ってるべきなんだ。奴らは知ってるべきだ。」と投げかける。何故決まった出来事は起こったり起こらなかったりするのかという答えに対する警告を打ち出しているのだ。叶わなかった夢の消滅について曲、"Decisions"で彼はこう歌う。「夢は/火の下で/山の下で/橋の下で/僕らは決めた/僕らは決めた/決断なんて嫌いだ」曲の終わりに大きな音で、ハッ!と言うのだが、それは空手チョップのように聞こえる。夢の国(neverland)にはまだ強い願いが残っているように感じるが、それはまるで我慢できないほどの肩の重荷になっているストレスと戦っているように見えるのだ。

O Giant Man Official Website

ダウンロードと試聴はこちら→O Giant Man:Daytrotter



※ライブ映像です。音悪いかも。

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