2011年6月28日火曜日

Kid Koala

The Little Bear And The Heart-Poundings

Jun 27, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Shawn Biggs
Translated by Teshi


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あのさ、DJセットをわざわざお金を払って見に行くのありえない、とか言う人いるだろ?その意見はもっともだけど、こういった議論はHip Hopのライブを見に行く時も同じじゃないか?あの欲深くて子供っぽい奴らはお金を出す価値があるショーをやる訳じゃないし、ただ自己満足のために行くんだろ?DJに対する不平はただ突っ立って---時々頭振ったり腕を振り上げたりするけど---ほとんどの場合アーティストはステージの後ろでプラットフォームの後ろで演奏しているから、どういう手の動きをしているか実際に見る事が出来ない。ダンスパーティーに参加しているだけだと、DJの素晴らしい手細工や芸達者な所はやっぱり無視されてしまう。彼らは大きい引き蘢りのスペース※にいて、何かいじくり回して、何千もの事を一度に考えて秘蔵のレコードコレクションを漁り回して、こと事細かく操作している。矢じりの先端と底を合わせるように慎重に、「あいつらを食べたい」と虚ろにDJを見つめるドラッグでラリってるような奴らのためにも、インテリで踊らす事が出来て感情を刺激するパフォーマンスをしなければならない。

Kid Koalaとして知られているEric Sanはおそらく世界で一番のDJの一人で、刺激的で洞察力のある音楽を作りパフォーマンスする。彼の手が仕上げれば、それも完全に新しい芸術の一部になるのだ(もし人生をかけて仕上げる事が出来たならね)。もしSanの手の動きを完全に見る事が出来ないと、本当に色々見逃すことになる。本当に人の目を奪う技で、彼が手と目の動きで作り出すダンスは野性的で翔ているようだ。それは汗もかくだろう。膝をどたばた動かすせいだろう。心を興奮させ、彼の演奏を見たり聞いたりした後、君はスタンディングオベーションをあげたくなるはずだ。再び、なんのためらいもなく、彼は不可能を可能にしたり、ありえないことを実現させてみせる。まあ僕らじゃ絶対こんなこと出来ないけど、Sanにとってはそうじゃない。彼の作品はダイナミックで色んな角度から人々に訴えかける。まるでただのダンスパーティーじゃないんだぞ、と言っているように。これは君が聴いて、それから何か考えさせる「音楽」なのだ。リスナーを思考に耽させ、それはそれで正しい。なぜならば、コアラを言及している(多分)世界最大級のレコードコレクションを持った男が楽しく作った作品だからだ。この37歳のカナダ人が昔の視聴者参加型のラジオから聴いた安っぽい話からスポークンワードのレコードまでを紡ぎ出す。彼はBBCっぽく聞こえるレリックを、動物の容姿を説明するスピーチと共に、有名な"Moon River"のREMIXの頭の部分で使っている。「そしてここにはやわらかくて、人懐っこい動物がいます。コアラです。日中は寝てすごし、夜は交尾をします。まるで人間がするみたいに。」これが彼のサインみたいなもので、彼の自己の証明で、言葉で表そうしようとしない。もし僕らがもう一つの人格(エゴ)を本当の人格として指し示すことが出来たら...。

Sanはある意味でBanksyの様に作品を構成し、新たなストリートアートを忘れ去られた考えや芸術を因習を打破するメッセージから作り出す。「私たちは同じ虹を追いかけ、虹の端で待ってるの。私のハックルベリーの友達、月の川と私。」という歌詞がコアラのセックスの雰囲気が醸し出され、オートメーターのDanが部屋の角で携帯メールをチェックしている間、Sanがぐちゃぐちゃになって音をまとめようとしている中で聞こえてくる。まるで、何十年も前からあったレンガの壁がサインをつけられて、前みたいに可愛くなくってしまったようだ。

※ここ、原文はGeekdom(オタクの宮)となっています。

Kid Koala Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Moon River (未発表)
  3. Shanky Panky(Some of My Friends Are DJs収録)
  4. A Dub Thing (未発表)



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