2011年6月22日水曜日

1,2,3/Daytrotter

The Folks Between The Peaks And The Valleys

Jun 21, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered and mastered by Sam Patlove
Transladed by Teshi

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どうも1,2,3のシンガー、Nic Snyderは時々、ギリギリの状態にあるようだ。この若者の中には絶え間ない恐れが沸き上がっている。しかし彼の選ぶ言葉の中に頑丈なぶれない軸を見る事もできる。ゆがんで、ヘリウムを吸ったみたいな風変わりな感じはまさにDylanのそれだ。Josh Sicklesも含めたピッツバーグの二人組が作ったデビューアルバムはエキセントリックだったPet Sounds期のBrian Wilsonの風格を感じる事が出来る。この広大な世界の中で自分がどう振る舞えばいいのか分かってなかった頃の彼を。音楽的にはそれほど類似している所は無いのだが、"I Just Wasn't Made For These Times"や"I Know There's An Answer"と同じ感傷を持った曲がたくさんある。ストーリーの主人公達は絶え間なく真実や曖昧な事に対して気を揉んだり、もてあそんだりしている。彼らは愛を見つけたけれど、時々どうやって愛情が返ってくるのかわからなくなる。彼らは愛から生まれる財産が何なのか確かではない。自分たち自身のこと、それぞれがどうやって普通の生き方で毎日すべてをうまくいかせることができるのか、不確かなのだ。

SnyderとSnickelsは何かが起こる事を待っているように歌う。もやもやした所をはっきりさせたいのだ。彼らは態度がはっきりしない人たちの魔法の言葉や変わりゆく限界の定義を決める事が出来ない。"20,000 Blades"は命題をもった曲で、曲自身が問題をまき散らすのだが、The WalkmenやDeer Tick、The Tallest Man on Earthを聞いている時のような感覚を思い起こす。同時に、世の中には何も気にしない人がたくさんいると言う事も思い出させてくれる。そう、悲しい人も幸せな人もたくさんいるし、谷や山の頂上の周りにもたくさん人がいる。まるでキャンプファイアで歌うような曲で、腕を組み合って、何千人が一緒にコーラスを歌う事が出来て、コミュニティや団結力を感じることができるような、そんな歌。それがたった少しの間だとしても。Snyderは「僕が掘ってしまうまで心に穴はあいてなかった」と歌う。彼が言いたいのは、まず胸を見てみて、もし僕らも同じ事してないかチェックする事だ。この世界で居心地が悪いと感じているときは、自分自身を責めるしかないのかもしれない。

French Kiss Records

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セットリスト
1 Welcome to Daytrotter
2 Scared But Not That Scared
3 Heat Lightening
4 Work
5 200,000 Blades


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