To Pick A Town Up
Jun 3, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
アメリカ南西地の角っこに位置するミズーリ州の一つの街、ジョップリンにはだいたい50000人くらいが住んでいる。街のモットーはシンプルだが使いふるまわされた感じだ。「過去に誇りを、未来を作ろう。」どんな街でもこの同じフレーズを使っていいと思うが(多分すでに使われてる)、これの後半部分は一週間ほど前に新たな意味を持つことになった。アメリカの歴史上最も破壊的なトルネードの一つが街を文字どおりなぎ払ったからだ。そこに住み、ずっと働いてきた人々のほとんど全ての財産を悪魔のような暴風と怒りの極点まで達した心と精神が、ものの数秒でかき消してしまった。ある人々は普通に戻れないほど、心と精神を病んでしまっただろう。夕食の時間あたりに台風が直撃した後の朝の新たなレポートが届けられた。その日はジャッジメントデイが罪人と聖人の心をコントロールする予定だったのだけれど※。彼らは街の人々がどれほど路頭に迷い、すべてが変わってしまったと嘆いているか伝えた。Christofer Drewと彼のバンドNever Shout Neverはこの街の出身だと言う。一人の男は地下から顔を出し、破壊された街を見渡し耳を研ぎすませた。壁の奥から聞こえる声やキッチンに残ってるもの、屋根、バスルーム、マンケーブ(mancave※)やらから聞こえる声に鼓動を合わせようとしたのだ。彼は懐かしい近所や彼が必要とされている場所へ走り回り、被害にあった仲間を助けて回った。最終的に彼の耳から助けの声が聞こえなくなった時に、自分が住んでいた家に戻ってみようと思い、何を救う事が出来るか考えた。行動に移ろうとしたが、彼には自分が昔から寝たり、風呂に入ったりしていた家を見つける事が出来なかった。何ブロックか先の近い場所だったのに。街の標識は無くなり、落書きも、家も、無意識に目印にしていた風景も無くなっていた。文字通り、自分がどこに居るのか分からなくなった。自分の住んでいる街の近所で完璧に迷子に鳴ってしまったのだ。トルネードが全てを変えてしまってから、Drewとバンドメンバーはジョップリンにある彼の家に集まる事にした。彼らは街の人々を助ける事に迷いは無かったし、壮大な復興には多大な人材の必要があった。ぼんやりとした記憶の中にある思い出の物は違う州から吹き飛ばされてきた物かもしれない。
このセッションにある曲の一つは"Homesick Blues"と名付けられ、旅の道程と自分が来た場所へ戻るという強い願望に焦点が当てられている。初恋の近所の女の子の所へ、通った小学校や中学校へ戻りこの場所が何故自分にとって重要なのかを再び考えるのだ。この曲は街を創建した人々が持つ建造へのプライドや、マーケティングのエキスパートがこの街のモットーを考えた時に感じた気持ちに、おかしなことに関係している。はっきりしていることは、この曲は平和だった頃の雰囲気とバンドが街の早急な復興を願う気持ちによって出来ていることだ。彼らはこの未曾有の被害にあった人々への支援活動を始めた。50555にダイアルし、JOMOと打てば募金が出来る。ミズーリ州のジョップリンという街にはいますぐ愛が必要だ。長い時間かけた愛が。
※Judgement Dayは神の裁きの日という意味。俗世での良い行いと悪い行いにたいして地獄に行くか天国に行くか神が決める日と言われている。
※Mancaveとは男の部屋という意味で、仲間同士が集まってゲームをしたり映画をしたりするところ。女性の立ち入りは禁止はされていないが、男の「子供部屋」という印象だろうか
Never Shout Never Official Website
試聴とダウンロードはこちら→Never Shout Never:Daytrotter
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