Nighttime On The Prowl
Jun 1, 2011
Words by Sean Moeller / Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi
オックスフォード、ミシシッピ、そしてBass Drum of Deathの二人組がなんで好きなのか。その一つに、君は絶対予想してなかったように彼らが秋の穏やかな季節を10倍も、暴力的に感じさせてくれる所がある。バンドの地元の伝説的なレーベルFat Possumから発売されたデビュー作に収録された"Leaves"という曲で、リードシンガーのJohn Barretはコーラスを"The leaves are falling(葉が落ちて行く)"と何回か繰り返す。汚れたブルース歌手とColin Sneedを混ぜたような歌い方で、まるで連続殺人者の壊れた精神と歌い手の精神の流れを写し取ったみたいに聞こえる。まるでそれらが尖った葉っぱのように、あるいはそれらが起爆性の粉につけられて地面で爆発するような、そんな風に聞こえるのだ。彼はまるで、リンゴの果実が枝から僕らが手に入れる前に勝手にとれるようならば地上にグレネードのように爆発してしまうかのように感じさせるのだ。まったく新しい痛々しい世界になるだろう。Bass Drum of Deathは黒革のジャケットの中にフィットするような音を創造する。Harley Davidson(バイク)の席の上でサウンドが町中をうるさくわめいて心中を叫び散らす。甘い言葉や囁き、情婦の耳元に呟かれる嘘の愛の言葉などを含むしっかりした上品な音の薄霧を駆け抜けて。
BarrettとSneedは小さな町の暖かい夜に向けたようなサウンドトラックを作る。そこには寂しい通りがあって、町の大通りがあって、子供達が車で町の中を走り回っている。燃料を消費して、目に留まるものが何かがあれば探しているような、そんな町へのBGM。確かに、これは何年も前の娯楽のように聞こえるし、世界一小さな町しかやらないことかもしれないが、彼らの音楽は幸福を単純な形で与えてくれる。「みんなが心配する複雑なことばかりでわからなくなっていたけど、世界には結構簡単で確かな感情があるんだ」と君は感じるはずだ。
"GB City"に収録された曲は「青年の悩み」に一番影響されたように感じられる。Barretのギターと歌詞は燃えるようは逢い引きと対面を繰り返し、フォーカスポイントの領域に食い込んでいる。音は空間のなかで引き裂かれ、もし街の中で歩きながらこれを聞いていたらきっと足が速く進みいつもより早く目的地に着くだろう。これはじめじめした地下で生まれたような音楽だ。安いビールがたくさんあって、まともな麻薬、そして窓にはブラインドがかかっていて今が昼か夜か分からないようになっているような場所。今が何時かなんて関係ない。なぜなら、この音楽ではいつも真夜中で体がいつか感じられなくなっているのだ。次に何をすれば良いのか...寝るのか食べるのか、踊るのか冷たい壁にこっくりもたれかけるのか。
Bass Drum of Death公式サイト
試聴、ダウンロードはこちら→Bass Drum of Death:Daytrotter
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