All The Old Is All The New
Apr 11, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Kentarow
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Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Kentarow
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ペプシとコーラの缶がまだクラシックデザインだった頃を覚えてる? そんなに大して昔の話ではないよ。こうした有名ブランドのマーケティング部の野郎どもだって、今その商品がもっともホットな流行のど真ん中にあり、世の中のそんな流行をいつも楽しんでいる消費者、もしくはそんな流行や商品には目もくれない人々にこの商品が如何にホットでセクシーなのか、そしてだからこそこの商品は風通しがよく誰の側にも必要なものだとアピールし、似たり寄ったりの 世界からの差別化を図る為に、そんなに大層な時間を費やしているわけじゃない。それは僕らの朝食のシリアルや、ソフトドリンクに、ビールに、洗剤に、そう僕らが買い求める今僕らが手にするすべてに「新登場!でも変わらずの素晴らしい味!レシピ!定番!秘密のソース!」なんて相変わらずのベーシックさで記されていて、誰もが無限のリサーチによってより世の中にマッチし精通したものをこれでもかって程に心底欲しがっているのに、、なんて局面に実際僕らは面していたりする。
送り手の誰もが新しい方法でこれまでと同じ”昔ながら”をさがしつつ、でも同時に、今コレにはこれまでとは違うものがつまっていると僕らを安心させる必要性も感じていて、それはただ僕らの僕らが興味を失ってしまっている新しいものに対して、きちんと僕らのニーズに応えようとしている証拠でもある。イギリスのバンド YUCKは、日に日に新しい契約アーティストで列を伸ばしているミシシッピ州はオックスフォードのファット・ポサム・レコーズと契約したバンドの一組で、そんなクラシックデザインの缶にカテゴライズされるバンドの一組でもあり、そんな"壊されてないんやったら、直す事なし"といった音楽の、そんな時代の再来ともとれるバンドのひとつでもある。
リードシンガーのダニエ・ブランバーグは、幾度も、若者であり、混沌とした少年期の、プラシーボが昔書いてくれていたような感情風景を、そんなエモーショナルかつドラマティックな曲達で僕を気付かせてくれる。彼は無論、他に(*おそらく"アメリカでは"という意味で)そうした90年代のあまり人目を引かなかったけれど活動をやむ事なく続けているイギリスの優れたバンド達の一組である、アッシュ(Ash)のティム・ウィーラーの軌跡をも辿っているようだ。Yuckは、90年代の10年という時代をほとんど丸ごと綺麗に駆け抜け、そんなクラシックな缶に詰め込まれて揺らし混ぜられたインディー・ロックンロール・ミュージックの天才的なブラックカラーそのものである。そしてそれは、まるごと皆が忘れられなない、もしくは"そんなに遠く過ぎ去ってしまったわけでもないのに忘れてしまった時代、10年の音楽”が、今ここに、しかもされるべき賞賛を言うほど丁寧には受けずに鳴らされている。そしてそれは恐ろしく人並みならぬ領域で、1980年代やそれ以前にあったもの以上に、何よりもスマートでそれでいて触れ易いひとつのDIY (Do It Yourself)精神の固まりである。
現在は突如としてレコード(*デジタルリリースを含みむ一般的な音楽媒体を、くらいの意味でしょうか)を人々の手に渡し易くなってしまった最初の10年である。そうだね、それはたとえ今すぐこの場でってだけでなく、一代のコンピューターが君をグランドパーティの一員と見なしてくれるような場所であればどこでだって可能なはなしで、膨大な音楽を発信していく可能性があるわけだし、僕らはその豊富な音楽に聞き入っていたわけだ。そのいくつかがまったくのくそだとしても、他のいくらかはとても素晴らしいし、ほとんどはまあまあな物で、その中でただふるいにかけられて流れてゆく物ばかりさ。Yuckに関しては、その全景的(パノラマ的)でかつだらしない感じにも広がってゆくギターサウンドに、ダイナミックでいて思慮深くけれどどこか楽観的な(イージーゴーイング)アレンジに、パンキッシュなリフレインの嵐と全ての音楽ジャンルにカテゴライズできないようでいてジェネラルな感覚を持ち合わせつ、すべてが新しさと古き良きな面と改めてごちゃ混ぜられたり、全てが指先一つでかなえられるような一つの時代を例証していたりもする。
Yuck Official Site
Fat Possum Records
試聴・ダウンロード
セットリスト
- Welcome To Daytrotter
- The Wall(Yuck収録)
- Shock Down(Yuck収録)
- Suicide Policeman(Yuck収録)
- Holing Out(Yuck収録)
1 件のコメント:
The Japanese translation from the MELTRICK site here:
(http://meltrick-newsworks.blogspot.com/2011/07/un-translationyuck-daytrotter-session.html)
Thanks Teshi!!
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