Dancing Off The Ill-Fitted Times
Jul 19, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi
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Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi
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MENが作るダンスミュージックは君の両親が聞いて育ってきたものと違う。これは真夜中のいたずらの前に聞きたくなるような音楽だ。外に出て、郵便箱を野球バットで叩き壊しに行く。このダンスミュージックはちょっとした復讐を仕掛けたり、口げんかを始める前に聞くような音楽だ。これを聞くと、ストリートに出かけて悪さしたり、比較的被害が少ない破壊行為をしたくなる。わかる?卵を何かにぶつけたり、タイヤを一つか二つ引き裂いたりしたくなるんだ。Le TigreのJD Samson, Michael O'NeilとリードシンガーのTami Hartで結成されたMENを聞く時、なんだか恨みやストレスを晴らさなきゃいけないような気になる。彼らの曲はクラブで香水を振りまくキツそうな安いドレスをきた女の子や、ボタンがかかってないシャツを着たサラサラヘアーの男の子たちを弾きつける様なダンスチューンではない。MENが演奏してそうなダンスクラブは社会から外れ、のけ者にされ、空腹で病気っぽい人たちのいる所だ。こういうダンスクラブではみんな人の視線や何か暴力沙汰につながる事から逃れようとしている。ダンスフロアの角から送られるその視線は多くの場合正気が感じられず、いつもギリギリの所で生きて、欲しいものが見つからないという感覚は消し去ることが出来ない。だから言いたい事を言い切った時に、踊って忘れようとしているのかもしれない。Hartの毒気に満ちた歌声や人を近づけないようにシッシッという感じ、そこには何か代償が必要なのかもしれない。それは現金でどうにかなるものかもしれないし、もっと面倒なものかもしれない。先に述べたように、"Double Dare Ya"は喧嘩を駆り立てるアンセムだ。「ガールフレンド」に喧嘩を挑む曲なのだが、彼女は絶対に「友達」なんかじゃない。確実にそれは「敵」であり、ずっと敵であり続けるのだ。毛皮やつけ爪がそこらじゅうに飛び回るだろう。どうもバンドの1stアルバム"Talk About Body"には結構な量のボディタッチが活き活きとした曲の中に含まれているように思える。なんだか胸につかえたイライラを吐き出したくなるような感じ(多くの場合彼らは吐き出すのだが)。また、自分たちはかなりの数のアホに囲まれていることや、「ビルは栄えて潰れる。人間もそれは一緒」という事実を思いださせる。まるでどこにも心から信頼する人はいないのだと僕らに教えているようだ。"Boom Boom Boom"では「争いはあらゆるところで起こっている」と戦争について投げかける。「家でも外でも戦って/あんたとそこらへんの木とどこに違いがあるのよ」と歌い、その怒りがどこからくるのか知ることがないまま攻撃を始める。それだったらタイヤを引き裂いたり、踊って忘れるほうがいいじゃないか。多分そんなこと選ぶ必要も無いのかもしれない。胸を張って両方やってしまえばいい。きっと気分が良くなるはずさ。
MEN Official Site
試聴・ダウンロード
セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Simultaneously(Talk About Body収録)
- Life's Half Price(Talk About Body収録)
- Boom Boom Boom(Talk About Body収録)
- Double Dare Ya(未発表)
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