2011年7月24日日曜日

My Education/Theta Naught


The Dark, Icy Road Runaway Frenzy

Jul 23, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi









オースティンのバンド、My Educationが作る音楽は誰かに教えてもらうようなものではない。酒と一緒に飲み込むものだ。ピッチャーやゴブレットの中に注ぎ込まれ、口から吸収するのだ。目から飲んでも構わない。緑や茶色や青の眼球が輝きに満たされ、表面が常に跳ね回り、応唱や対比旋律を返してくる。この音楽は構築され、変化していく。目指す目標ははっきりしていなく、次どうするかアイディアを出し合いながら、この集団の圧倒的な原動力を作り出すためのバンドのビジョンを色々吹奏している。君は滝に飲み込まれたり、逃走中の大型貨物自動車の上に捕まえられているような気分になる。運転者はそこにいなく、ちょうど幻覚剤が効いてきたときに、地面が凍りつくように寒く忙しい高速道路を混乱させている。彼らは崖の端まで君を追い詰め、蛍光色の水の中に飛び込ませる。そこには色々なものが君の足首の周りを泳いでいて、君の踵を使って体を擦っている。はにかんだり、噛み付くわけじゃないけれど、君が一人ではないことを教えてくれる。馬一頭を素手で殺せそうなくらいアドレナリンは高まった。毛穴から汗が噴き出して、勢い良く背中を流れていく。まるでスプリンクラーにでもなってしまったみたいだ。ウェストバンドが全ての汗を受け止め、すぐに君の体の部分が勇ましく(あるいは悲劇的に)紙ふぶきのように爆発して飛んでいくような気分になる。まるでシダレヤナギが火に燃えているように。今回のセッションで演奏された"End Masse"という曲は弛むことのない動きとカオスを九分近く鳴らしている。最後の二分間で熱から冷めたように落ち着きを見せ、まるで全てが脅し作戦であったかのように僕らを優しく地面に降ろす。彼らは僕達の足首を掴み30階の建物の窓の外に吊り下げた。そして震える僕達を中に戻し入れ、「本当に落とすって思ってたの?馬鹿いうなよ。ぜったいそんなことしないよ」と言ったのだ。いや、世界が何て言おうと、あいつらならそうしてたと思う。この人たちが狂ってることは分かってるし、僕らも人を信じきれないタイプだから。

My Education Official Site

試聴・ダウンロード
セットリスト
  1. Welcome To Daytrotter
  2. Careful with That Saw, Ryan(未発表)
  3. Dingerland(未発表)
  4. End Masse(未発表)

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