2011年7月1日金曜日

Patrick Dethlefs


Those Old Bittersweet Spirits

Jul 1, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Teshi


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これだけは確かだ。時は絶対に僕らに味方してくれない。もっとしっかり言えば、もう味方してくれない。確かにかつてはそうだった。でももう船は出港してしまったのだ。僕らいつの間にかかなり年を取ったし。まるでブラックアウトみたいだ。ホワイトアウトみたいだ。一瞬の瞬き、消滅。ただ座って、僕らが忘れてしまった事に耽る夜もある。もう永遠に戻ってこないし、人々が若い男と女を僕らと照らし合わせるけど、二人が過ごした最後の日々が僕らが望む以上に早く蘇ってきている。お腹は出てきたし、髪は細くなった。もう坂は上りきってしまったと急に気づくことになる。魂を再び活気づかせるのはどんどん難しくなり、僕らは、昔の活き活きしていた感情や、忘れてしまったであろう思い出の場所や、頭の中から去って行った人々に入り込めばいいと気づく。昔のシーンを紡ぎ出して若い頃を思い出す。たとえそうしている間、思い出は美化され昔の記憶は今まで以上に素晴らしいものに変わっていたとしても。きっと帰れる場所があると思いたい。なつかしいキャンプエリアや、ずっと幸せでいられると心に刻み付けたあの湖。あの土地をかって、ずっと住めればいいと言っていたね。こうやって考えるのは馬鹿馬鹿しいとわかっている。なんの助けにもならないって。過去の事を思い出して、何が起こったかとか、誰がいたかとか、一つか二つ状況が変わっていたらどうなっていたかとか。もし僕らが怠け者でそのときの時間を凍結させてしまえたらとか考えても無駄なのだ。


コロラド州のKittredge出身の作曲家Patrick Dethlefsは過去のこのような痛切な思い出を再び掘り出し、ビタースイートなハーモニーとブルーグラス風の明るさで表現する。まるでその時全てが今より幸せで、昔は良かったと言うように歌うのだ。彼は過去の思い出を吟味し、巧みな方法で自分が過去に戻っていることに気づく。月があの人達を照らし出しているとか、瞳の輝きや、一日の一定の時間彼の体が不思議な感じになることを。"Stays The Same(そのままでいて)"という曲で彼はこう歌う。"君は僕が昔よく聞いた古い曲を歌ったね/古びれた言い回しとか、シンプルな3コードとか/僕を暗い気持ちにさせるよ/昔のほうがよかったよね/ずっとここにいられないの?/前みたいに/変わらないで/もっと違った未来があったはずだ/でも何も変わらない」これは去ってしまった何か途中で壊れてしまったものへの希望だ。Dethlefsは記憶と、皮肉の中にある小さな痛みの中に「詩」を見つける。

Long Spoon Records

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セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Let's Go (未発表)
  3. The Moon (未発表)
  4. Diamond Joe (未発表)
  5. How It Used To Be(未発表)
  6. A Way (未発表)

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