2012年1月23日月曜日

The Stepkids


White Lights, White Heats

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered and mastered by Matt Oliver, Translated by Teshi
























君も絶対、なかなか興奮が冷め止まなくて、君の体の中のもの全てにタイムス・スクエアやラス・ベガス・ブールヴァードの(大騒ぎの)血がまだ流れているような夜に詳しいはずだ。枕に頭を乗せて、目を閉じると、誰か/何かが君にプレッシャーをかけているような感覚を覚える。そして君は長い間寝そべって、目を閉じたふりをした瞼の奥では完璧に目覚めている。眠りたい、眠らなきゃ、でも、それが出来れば幸せものさ。一時的な不眠症の役を演じなきゃいけないのかな。君はただ時を紛らわせて、意識はどこかに辿り着ければと考えている。朦朧とした感覚がキックインして、サンドマン(眠りの精)がもう少し先にいる。でも気付いてみれば時はすでに午前四時をまわり、もう寝入ることなんて出来ない。コネチカットのバンド、The Stepkidsは、こういう夜が僕らの頭の中にこっそり入ってきて、神経を震わせてイライラさせるときによく頭の中に聞こえてくるサウンドだ。それは僕らを支配する感情の波を弛むことなく旋回し、転がり込む青白い光、白熱のよう。休息をとるのも嫌じゃないけど、頭に聞こえてくるサウンドも、The Stepkidsのひねくれていて、フォーキーなサイケデリアの傑作セルフ・タイトル・デビューアルバムを聞くのも悪くない。この作品は長い間頭の中で燃え続ける。

ベーシストのDan Edinberg、ギタリストのJeff Gitelman(彼はかつてアリシア・キーズのツアー・ギタリストだったが、Stepkidsでの活動だけに集中するために辞めた)、そしてドラマーのTim Walshはヒプノティックな楽曲のアレンジ、数々の折り重なった展開とセクシーな挑発のパルスを吐き出す。彼らが僕に眠れない夜を思い起こさせる理由は、彼らは時々脳内忍者(Brain Ninja)について歌っているけど、どうも女性の髪の毛がベッドの上でどう広がるかとか、彼女に凄く近づいた時に、どんなに良い香りで、塩っぽいか、これを歌っているみたいだからだ。君がまだ眠られないのは、頭の中に純情に不純な考えが浮かんでいるからで、骨までそれが響いているときに誰が寝られるっていうんだ?彼らはオールド・スクールのフィラデルフィアのソウルを放出し、それはまるでPhiladelphia International Vaults(ソウルの老舗レーベル)から登場したよう。フリーラブを提唱する60年代のマリワナ中毒の、可愛らしいヒッピー娘たちと同棲しようとする考えを持ちながら。歌は頭の中にロックされ、緑と紫の輝きを放ち強いグルーブを生み出す。それが僕らを夜の中に、パーツに、全ての中に飲み込む音のシャワーを生み出しているのだ。
The Stepkids Official Site

試聴・ダウンロード(有料)

セットリスト

Welcome to Daytrotter
Suburban Dream
Brain Ninja
Shadows on Behalf
La La



0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...