Running On Sun And Magic Fingers
Oct 14, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
このロスアンジェルスのバンドはこのセッションが録音されるまで大分長い一日をすごした。ロスからシカゴまで(眠れず)目が赤くなるような飛行機に乗り、そこから車でアイオワ州のMaquoketaまでBarnstormer 4(Daytrotter主催の移動型フェス)の最終日に参加するためドライブしてきた。何日か多くショーに参加できるはずだったんだけど、その前の日はメンバーの一人が大学院の最後の出席日だったのだ。彼は最終試験を受けて空港に向かった。彼は試験勉強のために寝ない夜を過ごし、テストの時間が彼の睡眠時間をさらに削ってしまっていた。深夜の飛行機旅行があって、夜にはショーがあった。その次にお疲れ会が明け方まで続き、次の日の昼過ぎにはこのセッションの録音。そしてシカゴまでドライブして、ロスまで飛行機。運任せの旅だった。この日四人組は体をどんどん駆使していたけれど、Handsは僕らが自殺行為的な旅を無理強いしてまでセッションを頼み込んだ理由を全て表現してくれた。
今考えても「イエス」と承諾してくれたのは驚きだし、(このセッションを聞くと)その努力もかなり報われたと言えるだろう。このバンドのことはSXSWのパフォーマンスやシカゴの友達、そしてSolid Goldの仲が良いメンバーがビッグオレンジスタジオから何ブロックか離れた駐車場で晴れた暖かい3月の夕方、デイショーに参加していたときにきまぐれでみかけなかったら知らなかっただろう。ちょうどOdd Futureが僕のライブショーに対する概念と人々が彼らのショーに入場する所を覆すのを目撃する前に、僕らは何ブロックかSolid Gold、JBMのJesse Marchantやミネポリスの仲間達と一緒にストリートを下っていった。メキシカンフードの屋台やタトゥーパーラー、裏庭で鶏を飼っている家なんかを幾つか通り過ぎた。会場を発見したので、僕らはそこに入り、無料のメキシカンビール(Tacote)をゲットしたとき、ちょうどHandsがステージ上に立っていた。
すでに日が差して暖かかったのでどうしてもサングラスが必要だったけれど、バンドがさらに僕らを心地よい気分にさせた。その時充分ビールを体に注入していたけれど、彼らはさらにビールを飲みたくさせた。すでにかなり最高の気分になっていた。あの場にいられて最高だったよ。僕達は毎日の日課を避けて、イライラさせる事や仕事を(ある意味)避けていたのに、Handsはまるで僕らがボーナスを獲得しているような気分にさせたのだ。ストレスなんか忘れて、気楽になった。なにがそうさせたのか良くは分かっていなかったけど。彼らを気に入ると、なぜそうなるか説明できないことが出てくるのだ。ただ察知する。とにかく好きになる。Handsが僕らにそうさせるのだと気付いた。きっと君にも同じ魔法をかけるだろう。君にまるで「太陽の光を浴びすぎている」と感じさせるはずだ。"Magic Fingers"のベースが入ってくるとき、君の背中は日に焼け始める。そしてエコーがかかった"Hey"が壁に反射するときも同じだ。なんで日焼け止めぬらなかったんだろう、と君は後悔し始めるけれど、いつのまにかそんなことも気にしないようになっている。後悔なんて年寄りがするもんだ、自分はそんな年に達していないと知る。君はすこし現実から離れてもいいじゃないかと自分を許す。このバンドがしていることをいまだに、時より実行する。風の中に心配事を放り投げて、何日か寝ずに過ごし、ただそこにあるものを感じる。たとえそれが体に悪いことであっても、太陽を頭の上に輝かせる。田舎の真ん中にナイトパーティーがあれば、構わずそこに行くだけなのだ。
Hands Official Site
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セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Come To Know(未発表)
- Magic Fingers(未発表)
- Brave Motion(未発表)
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