2011年10月2日日曜日

DM Stith


The Night Of Reckoning Never Sounded So Pretty

Sep 30, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Patrick Stolley
Translated by Teshi










このDM Stithのセッションで一曲聴くとしたら(って言っても僕らのいうこと聞かなくてもいいよ)、"Pigs"を選ぶといい。この曲は2009年にリリースされた彼の最新フルアルバム"Heavy Ghost"に収録されたナンバーで、息を呑むようなニューバージョンが披露されている。最後の審判の日と同じくらい良く聞こえるはずだ。もし血の雨が降り、嵐がマーチの様に迫ってくるような時に、涼しくてこういうリフレッシュできるそよ風のような曲がもっともらしい事を言ってくれたら素敵じゃないか。暖かいタオル、あるいはおびえて心配している見知らぬ人の手がこんな試練を乗り越えさせてくれるのだ。指が君の手関節に滑り込み、指の間をすり抜け、そのまま握り締めて手でボールを作る。君は下を向いて知らない人の指を見つめ、「無」と大きなフラッシュが起きたときも「全て大丈夫だ」と考えるようになる。

もちろん、Stithが人々が急に大勢失踪したり、全てが「無」に消えて行くことなんて絶対に信じないように思える。彼は時計がゼロのところで止まってしまっても、何か僕らに素晴らしいことがあると主張するだろう。彼は先を信じ、夢を見ることが出来るようだし、それより悪いことなんてない。Stithは美しい声--ほとんどオペラのようであり、Sufjan StevensやGrizzly BearのDaniel RossenやDepartment Eagles,Active Childの非常に愛らしい歌声の間から産み落とされたようだ--で、僕らを舞い上がる感情の波の中へ連れて行く。

悪魔は頭上を飛び回り、どこにも行くことができない。そこでハゲタカとハゲワシは暖かい上流にぶつかり、その日のStishのツアーメート達(Inlets)とのハーモニーがこの曲を信じられないほど感動的なバージョンに仕上げる。この曲は何かパワフルでコントロールできない事態が起こると予期している男の肖像を描き出している。何故だか最も大きな割合を占める尋問のようだ。彼の作り出す感情が「これは全て予期できないものだ」と信じさせ、それがこの情景をアンセミックで顕現を作り出すような物に変える(たとえ顕現なんて必要なくてもね)。



Stithは感受性に富んだソングライターで、彼の相対的な「チルアウト感」を利用し、終末論的な倒壊をさらにダイナミックに、シリアスに感じさせる。同時に情景的でもある。僕らはこの情景を見つめ、あるいは彼の最後の審判の夜の説明を聴き、こんな場所も尋ねてみたら楽しいかもしれないと考え始める。彼がポストカードで送ってくるこの場所に跳び込んでみよう。彼は多分水はお風呂を入れるような音を立てると言い、こんなもの二度と見ることは無いんだろうなと思わせる。なるほど、納得だ。
DM Stith Debut Daytrotter Session

DM Stith Official Site


試聴・ダウンロード

セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. My Impatience(未発表)
  3. Abraham's Song(Braids Of Voices収録)
  4. Pigs(Heavy Ghost収録)
  5. Spirit Ditch(未発表)




0 件のコメント:

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...