Feel Our Own Old Age In A Watery Wash
Oct 9, 2011
Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi
祖父母の(あるいはどんな年寄りでも)脚を見ると目を背けたくなるよね。毎日重力に押しつぶされて、太ももやふくらはぎはヨレヨレになっている。自分の脚は将来絶対ああいう風にならないぞ、と考えたくなる。彼らはちょっと色んなステップを上ったり下がったりしすぎた。丘をたくさん乗り越え、子供達をおぶるために腰もたくさん曲げてきた。いっぱい乗り越えてきたのだ。そのせいでもう完璧にくたびれてしまったのだ。脚には静脈瘤が出来て、今まで以上にひ弱に見える。そこは紫に膨れ上がっている。祖父母みたいな脚には絶対になりたくない。けど多分逃れる術はないんだろうな。どうしたって年はとるし、体の調子も悪くなってくる。今の体型は失われるし、髪は抜けるし、見た目も悪くなるし、若さに対するプライドも消えていく。間違いなく違う人間に変化してしまうけど、おじいちゃんおばあちゃんみたいな脚になって悪くないのは、いつでもその部分を隠しておけることだ。そうすればみんな他の脚を見つめるだろうし、その年になって何が起こるか恐れる必要もない。
今日みたいな夜はおばあちゃんのことを考えてしまった。彼女は太いおばあちゃんの脚で台所に立って、毎週毎晩三食8人の子供と農夫の旦那のためにご飯を準備している間にいっぱいしたいことをやり逃したりしていたのだろうか。僕のおじいちゃんはもっと早いうちにゴルフに手を出しておけばよかったと願っていたんだろうか。近所の農夫仲間が「あいつそんなことする暇があるのか」と、たとえそれを理解できなかったとしても。あのふらふらした年代物の地に付いた脚の上には何が乗っかっているのか考えるようになる。もし生活が違っていて、裕福だったら彼らはどのように脚を使っていたのだろう。
フィラデルフィアのバンドGrandchildrenの最新作"Everlasting"に"OK I'm Waiting"と名付けられた曲がある。この曲はアルバムの他の楽曲と同じようにぼんやりした後悔の考えと僕らがおろそかにしやすい考えを水で洗い流す(時にポンプの様に)。音楽はオーガニックな生音(つま先だったパーカッション)と夕暮れの色をした滑らかなエレクトロと声がミックスされ、「僕らの感覚は親しみやすい場所から生まれている」というムードを作り出す。それでも、彼らは僕らが自ら蔑ろにするものを思い出させる。リードシンガーのAleks Martrayは"OK I'm Waiting"という歌でこう歌う。
「そして君はそこに立ち尽くし/一日が始まるのを待っている/でもその日はもう君の横を過ぎていってしまったよ/もうどうすることもできないんだ/君の好きな人たちを/あれやこれや比べても無駄さ/自分の声に耳を傾けるんだ」
そして僕らは自分たちの年を感じ始める。何か始めなきゃ、今すぐ。今この瞬間以上若々しく感じた事はない。
試聴・ダウンロード
セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Saturn Returns(Everlasting収録)
- Toss and Turn(Everlasting収録)
- Everlasting(Everlasting収録)
- OK I'm Waiting(Everlasting収録)
0 件のコメント:
コメントを投稿