2011年11月16日水曜日

Acrylics


Slow Motion Lips And The Chattering Skin

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Matt Oliver, Mastered by Sam Patlove, Translated by Teshi






























The Acrylicsは僕が明日感じるであろう未来の気分を感じさせる。だってさ、多分今年のこの季節外れの温かさは今日限りだよ。その後事態は完璧に予期せぬ方向へ急降下するんだから。そこには常に、おかしいくらい良い日でも悪い事が起こるというチャンスがある。雪解けの季節まで全てが硬く凍りつく前に。でも、11月が始まる数日前にそんなことが実際に起こるなんて思いもしないだろう。寒くなる前に最後のサイクリングに出かけて、念に最後のアイスクリームコーンを頬張る。その後は心が温まるようなシチュー、スープ、紅茶になる。冬眠から覚めて外に出ても大丈夫だと感じるまでお世話になる。

今日は大体26℃。ハロウィーンはもうすぐで、明日の最高気温は15℃下がるらしい。その事実はかなり悲しく僕らにのしかかってくる。いつもと代わりの無い冬。何の安らぎも見かけられない。僕らの今年のピークは終わって、その先はあのどんよりとした冬の日光節約月間に押し込められる。ランチが消化される前に陽が沈み始めてしまう、そんな期間。

Molly SheaとJason Klauberが書く音楽は僕らに冬用のコートを羽織って、それをブルっと脱ぐ喜びを感じさせてくれる。このニューヨークから来たバンドの描く登場人物たちが人生を行き交い、これから起こるであろう状況に備える準備を忘れてしまっているような気分を僕らは否応にも感じる事になる。彼らはこれから出くわす天気に備えていない。なぜなら急な落下を予期なんか出来ないからだ。急に次の日15℃気温が低下するなんて思ってもみなかった。彼らの最新作"Lives and Treasure"に登場する人々は天気予報をチェックしたり、何回も確かめるような贅沢を持っていないようだ。彼らは明日が今日よりそんなに変わるなんて推測させるようなモノを持っていないのだ。だから実際指示を仰いでいるわけでもなく、次に起こることを喜ぶことも出来ない。彼らはただ風の中ではためき、スローモーションで物事を観察する人々の物語の間を進んでいく。歩くたびに肌を刺すような鳥肌を腕に浮かべている。巡り巡る言葉の中にはさまざまな顔があり、君に夢の世界を思い出させ、Sheaが歌詞の中に埋め込む、人をうっとりさせるようなフレーズは霧がかかった収穫だ---いつ仲直りしたか多分思い出すことができない。たとえ本当に思い出したくても、思い出せない。たとえ過去の束縛の中から力いっぱいにそれを引っ張り出そうとしても。
Acrylics First Daytrotter Session

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セットリスト


  1. Welcome to Daytrotter
  2. Nightwatch
  3. Asian Pear
  4. The Catacombs



2011年11月13日日曜日

Friendo


Cooked The Garage, We Get Shifty

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Will Kreinke, Mastered by Sam Patlove, Translated by Teshi


































とくに理由もない。ただああいう事考えてるだけで僕は公共のお掃除を課せられたり、何百ドルか罰金を払わなきゃいけない気分になる。君が夜に他の女性とセックスしている夢を見て、次の日の朝起きた時に自分の妻に申し訳ないと思う、そんな感じ。いや、その日の朝は家の中を極めて慎重に歩き回って、頭の中のいやらしくて不正直な感情が消え去るのを待っている。

Friendoの曲を聴いていると、君を法律なんか関係無しにシートベルト無しで町中をドライブしたいと思わせる何かがあることに気付く。彼らの曲は君に中々良いサイズの傾斜台を幾つかを交通量の少ない住宅街にあるストリートの真ん中に建てたいと思わせる。ぼろぼろになった車を台の間に置いて、オートバイに空からそれを乗り越えさせる。多分誰もその栄光に気付いてくれないだろうな。彼らの曲はそのシートベルトが無い車の中にいたいと思わせるし、向こう見ずにもそのオートバイに乗って傾斜台を駆け抜けたいと思わせる(もちろんヘルメットは無しだよ)。そして車の中にあるあらゆる種類のゴミや人々にのしかかったゴミを彼らが以前そうしていたように...そう窓の外から投げ捨てて、どぶの中に突き落とす。きっと誰かが来て片付けてくれるさ。何も心配することは無いよ。こんな風に昔はもっといろんなことが大目に見られてきた。飛行機の中でも病院の中でもタバコを吸えたし、ブラ無しで出歩くのは推奨されてたくらいだ。合理的であれば、大抵のことならなんでもかんでも許されてきた。

Friendoはよく僕達に欲だけで動くことを、僕らが慣れ切っていることともう少しかけ離れた方法でを思い出させてくれる。WomenのドラマーでもあるMichael WallaceがFriendoに書き下ろす楽曲は露になった感情とニーズの両方が詰め込まれていて、ちょっぴり薄汚れていてぼろぼろになった形で現れる。それはまるで彼らが人生で始めて、まだクリーンアップが行われる前に誰かに思われたみたいだ。彼らは調理されたみたいだし、まるで彼らは僕らが解釈した方法で曲の意味を解釈出来るような存在で無ければならないみたいだ。 それらはまるで唾をかけられ、何週間も庭の外に外に追い出されたみたいに感じている。やっと見つかったと思えば、やせ衰えてほとんど声も出ない。けれど顔から色は失われていなく、活力で溢れている。新しく生まれた仔猫のように叫び、シューっと声を出す。本能のまま自由に。それは時に週末を好み、実際より長く夜更かしすることを好むスピーディーなガレージロックサウンドを鳴らす。

Friendoは僕らの心の中でスズメバチがハミングをしていると思わせる。そこで誰にも言ったこと無い、心の中に引き止めたほうがいい様な恥ずかしいことを歌っているのだ。あるいは、すぐに外に出かけてそういう恥ずかしいことをしてしまおうと思わせる。どうしようかな。もしかしたらそれも楽しいかもしれない。もしかしたら朝起きたらタトゥーが体の中に入っていて、それにお金払ったのかな?声もガラガラ。多分次に夜通し遊ぶまでずっとこの声が続くんだろうな。
Friendo Official Site

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セットリスト


  1. Welcome to Daytrotter
  2. Crimes
  3. Untitled
  4. Do The CPR
  5. Germanic Panic



John Common and Blinding Flashes of Light


The Battles Of The Exposed People

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi































John Commonは曲を書く時、何も取り残しが無いか確実にする。彼は裸の人々を作り出すのだ。それか彼が人々を裸にする、彼が服を脱がすのだ。それはまるで彼が糸の先端を人差し指と親指で掴み、それに包まった人をゆっくりと回転させ、ゆっくりと中身が暴かれていく。でも君がその人を包んでいたモノが何か認識するまでは完璧に曝け出したりはしない。そして全てが露になった時、恥ずかしげな目でその人は君を見つめている。彼は自分自身に対してもその処置を行う。でもその場合回転と脱衣はもう少し難しくなる。誰かの手助けが必要だ。たいていの場合、誰かに糸を引っ張ってもらうのが一番効果的。上手くいかなかったら責めてやるからな。

人々を包んでいた層は肌と不完全な髪の毛だけの姿になるまで脱がされ、その後身体は鑑定される。君は腕のニキビが作物のようにはじけていくのを目にし、震えが起こり始める。デンバーのコロラドに拠点を置くこのソングライターは冷たい世界の最も寒い部分にハイライトを当て、僕らをほとんど運なしの沈み込む存在のように感じさせる、彼は僕らに「周りには同じように自身の特定の奇妙に重要な闘いに対処しなければいけない人たちがいる」と信じる理由を与えてくれる。

ある日、ナッシュビルのバンドThe Civil WarsのJoy WilliamsがNew York TimesのQ&Aの一つ「バンドの名前の理由」という何か機械的でつまらない質問に答えていた。答えの代わりに彼女は偉大な哲学者の引用を使って、

「多分だけど、プラトーの素晴らしい引用があるんだけどね、彼は『人に優しくあれ。誰もが大きな闘争で戦っているのだから』と言っていたわ。私達が作る音楽の事を考えていた時、闘争と言う感覚が当てはまると思ったの。男と女、私達の違った背景の陰と陽。外を出歩く誰もが大きな闘争で戦っているわ。それが実際に目に見えなくてもね。」



Commonが挑む戦いも同じ種類のものだ。彼の場合もっと自己破壊的だけれど。男か女が登場し、どちらかが相手に値しない存在で、それを改善しようと大変な努力が成されている。無神経から生まれる残酷性が引き起こす攻撃的な行動ではなく、それはどちらかといえば単なる適者生存のための見勝手さなのだ。それは昔から伝えられるNo.1の存在になりたいと思っているけれど、ほとんどみんなその精神で口論するのは大変だと思っている。それが不公平だって分かっているだろ?でも相手にとって充分な存在じゃないって認めても構わないんだ--もっとうまくやってけるかもしれないし、それは相手も同じ。ただこういうシチュエーションの中Commonは

「俺はお前の腕の手錠になりたくはない/ただ君の男でありたいんだ」

と歌うことになり、きっと手錠になってしまう運命なのはみんなも分かっている。彼は続いて

「もし神がマジシャンならば、俺達は違うトリックを使う/ねえ、君は地獄へ行くような罪人が大好きなんだろ/そうだよ/地獄へ行けよ/俺と一緒にさ/あいつら俺らのテーブルを予約してくれてるさ、保障するよ」

たとえ地獄でも最低二人は一緒にいられる。彼の作り出すキャラクターは結果がどうあろうと堕落してく運命なのだ。
John Common and the Blinding Flash of Light

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セットリスト


  1. Welcome to Daytrotter
  2. Wide Open World
  3. Can You Hear Me
  4. Your Man
  5. Go To Hell (With Me)





Mike Watt


The Multitude Of Men

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Matt Oliver, Mastered by Sam Patlove, Translated by Teshi































Mike Wattは自分の脚を背中に引っ張りあげていた。ほとんど動くことが出来ない。彼は問題の部位に馬鹿でかい脚のギプスを装着していて、それは幾晩か前のStoogesのライブでたった一度のミスのせいで事故ったものだ。しかしその時彼はSXSWで新作のプロモーションのためにライブを行っていた。それは気違いじみた"Hiphenated-Man"というミニオペラだ。このレコードは人間と、人間の欠点と特異性について数え切れないほどの詳細な分析がなされた論理的な作品だ。それは猛烈なスピードでやってくる。窓から覗くような秘密や、興味深いページ下の脚注がその男を様々な違ったフォーム(このレコードに関して言えば、31の異なったチョイス)に形成する。そこにWattがカラフルな手法で「自分のことしか考えない人」を描き出すのだ。

このフレーズをグサっとくるような一言みたいに捉えないで欲しい。これは結構みんなに賛成してもらえる声明なんだから。人間は自分のことしか考えられないものだよ。偽りの世界でサバイバルをしてないような人は失敗したり、脱落するに違いないんだから。ゲームに参加したくないやつ。正解の足をキスしたり、お金をもらえる可能性があればフェラチオだってするし、その権限を行使すればあの逞しい腕や、 綺麗に整えられ盛り上げられた髪もいずれ忘れさられる。それは人が秘密にし恥だと思っている様々な人間の局面を作り上げる。The Minutemanの創立メンバーでもあるWattは最近の、あるいは昔からある決まったタイプの人間になるために必要な要素が持つ無茶苦茶な原動力を探求している。こういうアーキタイプの人間は何十年もパンクロックを演奏し、世界中を旅して回った彼が絶対に最も詳しい。きっと素材には事足りないだろうし、今回彼は自分が目にしたものや想像上の飛躍の中で見つけたものを明細に分析し、そこに不条理と弱弱しい響きの論理的根拠を叫ぶ申し立てを付け加える。

"Hyphnated-Man"で彼が反映し、引き伸ばした多面性は驚くべきもので、君はすぐに人間の、あるいはキャラクターの姿の奥深さに気付くだろう。たった一分間の言葉と狂気の音楽の中でそれをやってのけるのだから。君はそれを核心まで煎じ詰める事ができるし、その中に見えるのはきっと「純粋」だろう。それは黄金の様に美しいものではないかもしれないし、全然褒められるようなものでもないだろう。でもクソ正直で誠実なんだ。このWattという男は、足を故障していても、一日だけ、あるいは何週間も新たな人間に生まれ変わることができるのだ。どれだけ長くそういられるか分からない。苦しめる長さだけ。彼は「そこらじゅう混乱した男」を演じることもできただろうし、「ドラム缶に閉じ込められた男」を演じていたかもしれない。いや、ずっとナレーターとして留まっていたかも。それは分からないよ。最後には結局、果たして核心が何であろうと、何が言われようと、探し当てた到着点にたどり着いたとき、それぞれの男たちはそこから出られない時頭の中から全てを吐き出す。彼らはこれ以上どうしようもないとき、穴の中の地面に横たわる。
Mike Watt Official Site

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セットリスト


  1. Welcome to Daytrotter
  2. Arrow-Pierced-Egg-Man
  3. The Glory of Man
  4. Beak-Holding-Letter-Man



2011年11月11日金曜日

The Dear Hunter


A Miniseries Of Histories Buried In Miseries

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi




























Casey CrescenzoとThe Dear Hunterが僕らを今連れて行こうとしている場所に向かう覚悟を決めるのは簡単なことじゃない。彼らが引き起こす予想も出来ない展開に前もって対処することはできない。それは初めてタトゥーをいれる時どんな感覚がするのか実際経験してみないとわからないという時の感情に似ているに違いない。他の人が腕や脚や、股や首やいろんな部位にタトゥーをいれているのを見て、あの針が肌を貫くのがどのような感じか想像してみる。でも現実に針を自分の体にいれてみないことには分からないし、全部偽者のフィクションの世界だ。下手糞なタトゥーショップや自己流のタトゥーなど標準値にすら辿り着けない存在も忘れちゃいけない。リアクションは同じくらいはっきりしないだろう。

The Dear Hunterが僕らを連れて行くのは、厳しい気候の場所だ。僕らは常に右か左か出口を求めてきょろきょろしなくてはいけない。その戦略なら南に進めばこんなクソみたいなところから出られるから。彼らの音の中にはピュアで健康的な情熱がたくさん溢れている。何か強大な感情に血が熱くなっていて、大抵その情熱は良心的な所から湧き出ている。でも事態がどのように突然燃え上がって問題が膨らむか僕らはみんな理解している。情熱が引き起こす罪の数々は残忍でもあるし、恋愛はやばいくらい気味が悪くて問題だらけになる。彼らは愛しすぎているだけなのだ。激しすぎるのだ。

Rhode Islandの首都Providenceのバンドは「感情が激しすぎて身体的にダメージを受ける」のがどのような感じかデモンストレーションをしてくれる。このグループの発表した野心的でカテゴリーにはめ込み難い作品で見られる幸福感の全ての中にある2オンスの「痛み」が全てをぶち壊しているのが分かるだろう。わかってる、全部が全部めちゃめちゃになっていることはない。けどほんのちょっとは確実に被害を受けている。痛みはどんどん複雑になっていき、時にはそれが僕らが他人との干渉に望む姿そのものに変わっていく。そのシンプルな干渉に楽しいものはどこにもない。そこには衝突と決意があるはずだ。中々良いものを手に入れるためには戦わなければならないし、Dear Hunterの音楽が連れて行くのはそういう恐ろしい通路なのだ。綺麗な庭に辿り着いたと思えば再び落下。地面が抜けると共に僕らは頭がもげるほど叫び続ける。僕らは"He Said He Had A Story"のよう曲でもてなされる。どうも誰かが売春婦を買うストーリーのようだ。それはベッドの上で誰かが片方に大変偏った欲望を金で交換するということだ。この男はすべての動乱と襲撃のなかに天国と地獄があることを知っている。彼は彼女の懇願を聞いている。

「お願いだから私に優しく接して/わかるでしょ?人生上手くいってないの/悲しみの中に埋められた過去を持っていると大変よ」

彼が今頭の中で何を考えていることがわかるだろ?彼女の困難とは全く関係ないことを考えてる。Crescenzoはこう歌う。

「彼女はたくさんの愛を持っていた/その全てを手に入れる覚悟は出来ていたんだ」

それはビジネス上の会話。二人とも同じように裸になっているが、それぞれ別の理由をもってこの場にいるのだ。ここでは全員がじぶんたちの問題に対面している。どんな方法であろうが、一人一人が問題を乗り越えなければならないし、それがこのバンドが引き出す全ての要素に反映されている。つまりそれは屋根の下に、そして骨の奥に降りかかる全てのキャッチ22的状況※のほろ苦いバランスなのだ。いい人間であるために、幸せを掴み、何があっても諦めないと、人を唖然とさせるほど願うのだ。そうすれば叫びも、引き裂きも、嵐も、泣くことも愛することも全て正しく、誠実なものに思える。

※キャッチ22とは

The Dear Hunter Official Site

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セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. The Dead Don't Starve
  3. Red Hands
  4. Home
  5. The Inheritance
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