2011年12月8日木曜日

Mayer Hawthorne


Could Be A Doctor In The House

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Jon Ashley, Translated by Teshi

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ねえ、顔色が悪いけど大丈夫?まるでゴミ溜めに落とされたみたいに浮かない顔してるじゃないか。何か僕らにできることはない?遠慮なく何でも言ってくれよ。できれば助けになりたいんだ。え?どうすることもできないって?そんなはずないだろ?言わせてもらうけどさ、それが間違いだって証明できるんだ。僕らは今この手の中に、誰も見たこと無い量の膨大な太陽の光よりも強大でパワフルなモノを手に入れたんだから。こいつは君にばっちり効果があるよ。保障する。そんな騙されたような顔しないでよ。いいからやってごらん。ほら、もうさっきよりも顔色良くなった。気分はどうなの?ああ、そりゃ良かった!彼の名前はMayer Hawthorneって言うんだ。とにかく彼を離さないでいてくれよ。いや、違うよ、彼は医者じゃないよ。でも医者じゃないって考えるほうが難しいよね。彼は効果てきめんで、しかも信用できる奴なんだ。君が手放したりしなければ、彼はずっと君に素敵な気分を味あわせてくれるよ。彼の素晴らしさっていったら、底なしなんだ。君は彼に依存しちゃうけど、望んだ結果を手に入れられるのだから、それも気にしないようになる。何時も彼の最新作"How Do You Do?"を聴かなきゃいけなくなる。まさかまた落ち込んでしまった時に備えて、ね。

ミシガン州のデトロイトで生まれ育ったモータウンを愛してやまないソウルシンガー(最近Detroit Lion(アメフトチーム)主催、サンクスギビング記念試合のハーフタイムショーをニッケルバックに代わって執り行って、それがRolline Stonesのウェブサイトで放映された※)はBerry GordyとSmokey Robinsonが町を仕切っていた時に築かれた、モーターシティの音楽的伝統を完璧に受け継いでいた。彼は自身がレトロ寄りなことを隠そうとせず、そのため全ての楽曲がクラシックのように聞こえる。どこかで昔のヒット曲を抜き出してきて、埃を払って、また新しくパフォーマンスするのだ。スイートなタイミングで鳴り響くホーンと厚く張られたハーモニーは、これ以上望むことは出来ないほど完璧な仕上がりだ。彼はクソキャッチーなフックを書き、恋愛の出会いと別れを僕らに提供する。今までもこれからも、曲の中で様々なタイプの女性を描き、彼女達に恋焦がれている。でも毎回違う方法で挑戦し、違った結果が伴っているのだけれど。

"The Walk"は、豊かな髪と柔らかい唇をした女性について歌っている。でも彼女はHawthorneを騙しているんだ。リッチな髪の毛と柔らかい唇の女達っていつもこんな感じじゃない?彼女は出会った時には思っても見なかった姿を見せはじめた。彼は歌う

「君と会った瞬間に素敵だなって思ったんだ/ほんとに綺麗/でも君のクソムカつく態度が僕の考えを変えてしまったよ/そうさ、ビッチめ/ほらベイビー、その長い足をコツコツさせてさ、僕の人生からいなくなってしまえよ」

この火の中に冷たい水を注ぐような新たな事実が発覚した後でさえ、この曲はまるでなにか祝杯をあげているように聞こえるのだ。これは君に「もやもやが覚めて、また楽しんでいこうじゃないか」と思わせる曲だ。楽しみ、って長く忘れていたことだろう? "How Do You Do"は最初から最後までこのテンションが続き、顔にはえくぼが浮かび、口の中はキャンディの甘さで一杯になる。

※このDetroit LionsのハーフタイムショーはもともとNickelbackが予定されていたけれど、カナダ人に任せていいもんか、と大クレームが発生し、彼に取って代わったそうです。

Mayer Hawthorne Official Website

試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)

セットリスト



  1. A Long Time
  2. Dreaming
  3. No Strings
  4. The Walk



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