Here For The End Blast
Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Patrick Stolley, Translated by Teshi
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太陽はおそらく地球から93,000,000マイルほど離れていて、僕らも太陽とはそれくらい遠い距離でいたいと思っている。太陽は常に軌道やなんやらに乗って回っているけれど、重要なのは充分な距離を保つってことなんだ。93,000,000マイルは完璧な距離に思えてきた。92,000,000マイルの遠さでも、まあ結構な距離だけど、丸々1,000,000分は近づいているってことだから、僕らの安心レベルにはかなりの衝撃を与えるわけだ。いや、それは僕が勝手にそう考えているだけかもしれない。それが起こるって可能性にビクビクしちゃってさ。どっちにしろ言いたいのは、人類のために太陽を今ある場所に留めておこうぜ、って事。Liturgyの最新作"Aesthethica"を聴き始めると、何かが心の安心レベルを脅かしている気分になる。今までに一度もそんな風に脅かされた事が無かったみたいに。何分か前に太陽は、自らの存在場所に腰を据えていて、僕らの体は充分暑くなった。それか、成長に最適な気温を保っていたのだ。氷を溶かすような暑さでもなく、凍死するほどの寒さでもない。突然、最初のGreg Foxのドラムがカタカタと突き進み、熱気を出すブラックメタルギターのサウンドの波で洗い流された時、僕らは太陽が僕らに突進してくる所を目撃し、体は固まってしまった。どんどん太陽はその巨大な姿を現し始め、熱は増すばかり。僕らはみんなやられてしまう。それは太陽がゴムの先から、僕らの前から去って行ってしまうのを目撃するのと同じくらい恐ろしい景色だろう。ついに太陽の弾力せいも終わりを迎えたのだ。次に帰ってくるときは、加速した力を持っていて、僕らはただただアヒルの様に座っているしかなかない。
Liturgyは僕らに切迫した感覚を憶えさせる。たとえ全ての生き物を抹消するものが差し迫ってきていても、このブルックリンのバンドは僕らの心の中のパンデモニウムのようなものを呼び起こしたりせずに、僕らは「長い長い終末が短いスパンでやってくる」事を前から知っていたような気分を期待することになる。このバンドと彼らの音楽は懲罰なのだ。でもそんなにひどくは無い。Hunter Hunt-Hendrixはバンドの『ボーカリスト』と呼ばれているけれど、それ以外に演奏中彼がやっている事を説明できないからなのだ。彼のサウンドはいきなりつねられた時に飛び出る音。(驚きで)3、4秒間は口から出てこないような、そういう音だ。それは犬が尻尾の先っちょを踏まれた時の音だ。驚きのキャンっていう声。それは純粋なボルテージ。少しずつ流れ出るわけではなく、重圧や消防ホースから勢い良く飛び出るものなのだ。
ギタリストのBernard GannとベーシストのTyler Dusenburyによって完成されるこのバンドは君に、一番近いお隣の州にロードとリップに出ようと思わせる。そこで自分の街では違法なカラフルな爆発物をたくさん購入し、どでかいグランドフィナーレにむけて打ち上げるのだ。君はそれを全て高速に進む太陽に向けて直に発射したくなる。多分導火線を地面に置いておくだけで、僕らに降りかかる迫り来る太陽の熱気で自ら爆発するだろう。ロケットがでたらめに飛び回って、人々の指や耳、顔まで吹き飛ばすんだろう。僕らはそこにいてその景色を見ていたいのだ。うん、多分もうその準備は出来てるから。
Thrill Jockey Records
試聴・ダウンロード(月々$2のメンバー登録が必要です)
セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Glory Bronze
- Sun of Light
- Generation
- High Gold
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