All Our Own, At Our Discretion
Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi
Big Troublesのアルバム"Romantic Comedy"で語られる恋愛関係は、僕らが過去に置いて来たような物語集だ。僕らはその物語を自分達が今現在経験している恋愛と照らし合わせて考えることなんかできない。結構年もとったし、「簡単に捨てられる」って思われるような存在にもなってしまったし。もう違った領域の物語にも思えてきた。僕らがもうとっくに忘れてしまっていて、すぐにでも消し去りたいって思ってたことだから。いや、そういう過去の恋愛がまだ僕らを腹立たせて、失望、そして悲しみを感じさせるってわけじゃないんだ。それでも僕らの最も拙い、あっという間に効果が切れるクスリとなるのだ。僕らはそういう感情が作用していく所を、特に目立たないダイナーやレストランで見かける。誰も知らないような街で、あるいは誰もが訪れるような街で。隣には世間的には美しいって言われてるけど、すぐに忘れられそうな顔のアイツがいる。
僕らの恋愛は終わって、彼女は立ち上がって出て行った。マイルドに傷つきながら。でも彼女はそんなに感傷には浸らない。その間に僕は彼女が残したフライドポテトを、ケチャップをすこし皿に載せてからつまむことにした。とりあえず残り物は出さない様にする。僕の心はほとんど乱れなかった。ほんのちょっぴりだけだ。他の奴らは(多分このニュージャージー出身のバンドメンバーは)素っ気となくお会計を済まして、「とっとと家へ帰るぞ」と口笛を吹くだろう。そしてマリファナをやりながら、何百回も見た映画をまた繰り返し再生するのだ。きっとちょっと不機嫌で、考え込むだろうけど、朝には全てクリアになって、「まあ仕方なかったんだ」と理解するのだろう。「長い人生のたったの一ページなんだし、大丈夫だろう」って。きっとこれから新しいことがどんどん起こって、また落書きするための白いページが現われるはずだ。また新たな愛を埋め込むためのページが。人が人に接する時の時に不合理な態度に対する評価なのかもしれない。情け無い嫉妬心と変に固執的になる傾向。それがどんな希望的な恋愛の中にも沈み込むのだから。
Big Troublesの二人のシンガー、Alex CraigとIan Drennanはこういうとても霞がかかったような愛の歌を頭に思い浮かべる。それと対処するには生まれたままの傍観者にならなきゃだめだな、って思わせるような愛。たとえ彼らがこのセッションでGo-Betweenersのカバー"Cachelor Kisses"を披露していても、「きっと男は独りで生きて行くしかないんだよ。キスとセックスを掴み取り、目の前に降りてきたその場しのぎの交際をしたりさ。」と言っているようだ。月の灯りがしっかり照らしていればいいのだ。もしその方法で良いんだったら、多分そうしたほうが安全で、心の痛みもあまりないかも。CraigとDrennanはそういう(多分女の子たちの事だと思う)手に鉤をつけた奴らのことを歌い、事態は速いスピードでとんでもなくグッチャグチャになっていく。
「ペテン師とつるんだら、傷つくさ」
と彼らは注意するけど、そんなこと言われたら試してみたくなるじゃないか。ロマンスにつきものの喜劇っぽいビートを感じたくなるじゃないか。センチメンタルなことよりもさ。「アーケイドの灯りがぶら下がって」いて、そこに勝者はほとんどいない。引き分け試合だけだ。そして僕らは自分達が男なのか、おはじきなのか不思議に思い始める。とりあえず次の障害物に突き当たるまで坂を転がり続けて、底に辿り着くまでレースするのだ。
Big Troubles Official Site
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セットリスト
- Welcome to Daytrotter
- Bachelor Kisses
- Somebody's Baby
- Misery
- Motorcycle
1 件のコメント:
それはあなたのこの投稿を有するそのような面白いですよ。私はトピックだけでなく、物語の流れに興味を持っていた。これを行うことを続けてください。
mephedrone
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