2012年1月7日土曜日

Wild Nothing


Lips Won't Last Forever

Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Patrick Stolley, Translated by Teshi






























大抵の所、僕らはみんな徹底的に不安だらけだ。不安は筋肉の筋から筋まで張り巡らされてる。それが僕らの肉をタフにするのだ。それがふくらはぎの丸い部分にこぶを作るのだ。それが午前4時の暗闇に目を覚まさせるのだ。テレビはオンで、今まで願っても見なかったような、絶え間ないぐちゃぐちゃした場当たり的な考えが頭の中に滾る。何事にも確信がもてないし、これで無茶苦茶狂わないほうがおかしいよ。すべて推測と不確なものなんだから。僕らはただ首の周りから血を噴出して走り回ってるチキン。首をぶらんと垂らしながらね。全てがただの目標の無い衝突で、それが僕らをとても興味深くて汗でべたべたな雫の中にかき集めた。そしてヴァージニア州はBlacksburgのエクスペリメンタル・ポップ・プロジェクト、Wild Nothingの重要人物、Jack Tatumがやってくる。

まあ、君が立てた仮説もまだまだ理にかなってると気付いたみたいだけど、それが全く手がつかなくなる可能性が巻きついている。しかもその殆どは、君がどれだけ蝶番からギーギー鳴るドアを開けて、部屋から廊下に出るかに関係している。そして、他の頭無しと心が傷ついた奴らと冒険に出るために、外の天気を確認するのだ。Wild Nothingのデビューアルバム"Gemini"に収録された曲の殆どは、夢見る人の移り変わる接線となって現われる。でも、そこには常に一貫した調子があって、間違いなどどこにも起こらない。登場するキャラクターは何が彼らの心を痛め、何が大丈夫なのかを知っている。何が上手くいくのか、何が爆発するのか...彼らはなるべく完璧に砕けてしまわないように、なるべくそれをひけらかさないようにする。"Live In Dreams"という曲は何かTatumのものの見方の本質を表しているかのようだ。

玄関先のタバコの吸殻のうえに座って
「君は僕のように死んだみたいに気が抜けちゃってるの?」って君に聞けるけど
好きなように僕の事を呼んだら良い、でももう一回呼んでくれ
僕があんまり喋らないのはほんとだよ
だって二人の唇は永遠に長続きはしないんだから
まさにそれが理由で
僕は夢の中で生きて、ここでは死んじゃったほうがいいんだ
だって二人の唇は永遠に長続きはしないんだから
まさにそれが理由で
僕は夢の中で生きて、ここでは死んじゃったほうがいいんだ

ここにはただ夢の中で生きるだけでなく、エーテルの中でも生きたいという気持ちがある。どこか抵抗が最も少ないところで生きたいという願いだ。もし家の中にノイズがあれば--あの夜のアンプにかかったバンっという音---いや、音の出場所なんか調べることはない。勝手にどっか行っちゃうから。多分猫がおきて、夜行性の本能にハイパーになってるだけなんだ。どうってことはないよ。掛け布団と、好きな音楽と本があれば大丈夫。Wild Nothingの音楽は、僕らが寝巻きで、道を照らすゆらゆらしたキャンドルを片手に進む、馬鹿馬鹿しく長い道のようだ。キャンドルの灯りは闇を引き裂くけれど、僕らはまだそれに向かって静かに、我慢強く進み続ける。

Wild Nothing Official Site
試聴・ダウンロード(有料)

セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Live In Dreams
  3. Our Composition
  4. Bored Games
  5. Velocity Girl



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