The Soft Pains And The Hard Pains
Words by Sean Moeller, Illustration by Johnnie Cluney, Recording engineered by Mike Gentry, Translated by Teshi
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Milk & Eggsのメンバー、Jordan Sellergrenがアイオワ・シティのインターステート80(州間ハイウェイ)を東にドライブしてここまで来てくれた日、彼女はCedar Rapidsから出発した。彼女はそこで大学の学科のテストを受け終わったところだった。僕達にとって、そして今お聴きの君達にとって---特に"Birdhouses"みたいな歌を聴いているとき---みんな多分同じ事を考えているはずだ。僕らは自分達が何を考えているか分かっているし、君が何を考えてるかも想像がつく。でも、そんなに厚かましくなりたくない。とにかく僕らが考えていることを言うから、もしピンくるかどうか教えてよ。
そう、僕らはね、Sellergrenがテストを受けていて、大学の教室にいて、こういう彼女がしなきゃいけないって感じていることは、彼女にとって時間の無駄だっていうこと、それを考えてた。中退しちゃえばいいのに、ってね。彼女が非常に賢いっていうのはわかってる。彼女みたいに曲を書ける人はそうに違いないよ。でも大学とか、何らかの分野の研究を経て、結局よくある仕事につくっていうのは彼女にとって不十分なんじゃないかな。あの才能があればもっと輝けるはず。彼女の考え方を使って、僕らの頭の中をもうちょっとしっかり整理してみようか。わがままなことだけど、彼女にその仕事をしてもらわないと。彼女が発する言葉とギターの音色が必要だから。彼女に物事を説明してもらったり、一晩かけて食べ終わるような盛大なディナーの後に感じるような満足感を与える方法で、その説明を額縁に保存してもらわないと。ただ、その食事は量の問題じゃなくて、一緒にいる仲間、会話、その質が全てで、素晴らしいワインが全てを呑み流してしまうんだ。彼女にはロマンティックに、時々血管や、毛穴に広がっていく柔らかな痛みと激しい痛みについて書いてもらわなければ。
彼女にはとにかくこれをしてもらいたいから、その時に彼女の考えていることや感情以外には何も研究や勉強をしてほしくない。こういうところから生まれるフォークソングは、そのもどかしさがとても美しい。"Birdhouses"という曲は、愛の営みと、愛の面倒な性質、それを悪用する人々、良いところだけ頂戴して後はポイ捨てする人、不平等に扱う人について歌っているみたいだ。そこには一人の女性が鳥小屋を建てている。きっと、多分きっと心や棲み処のための建築だ。そして男達(あるいは決まった一人の男)がいる。彼らには決してその細心の注意を払って作られた贈り物は与えられない。彼女は歌う
「この鳥小屋はね/私が作って、何の意味もなく売るの/でも普通の男には売らないのよ/絶対に、どうでも良い男には売らないの」
こんな痛切な歌詞はそんなに聴けるものじゃない。絶対に絶対に彼女には今の生活を投げ捨てて、困難で金無しのソングライターの人生を選んで欲しい。そんな苦しい生活も(彼女だったら)長続きしないだろうからさ。
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セットリスト
Welcome to Daytrotter
Birdhouses
Don't Know How
Five In The Mornin'
Cowboy
Buddy Brown
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