2011年7月5日火曜日

Parlours


Out In The Thick Of The Snowstorm

Jul 4, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi

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僕のイメージではアイオワのDes Moinesから来たバンドParloursの冬眠スケジュールは逆のようだ。冬眠する熊や他の動物と違って、このバンドは夏の暑い日を丸くなってタンクトップと短パンで寝て過ごしている。頭上には扇風機がもわもわした空気を循環させ、虫が窓に激しくぶつかっている。彼らはこんな鬱陶しい夏の日々を見逃しても寂しく思わないだろう。朝ご飯の後仕事に向かい、車に座る頃にはシャツの下から汗が沁みだしている。夏を見逃せば、蚊やマメコガネ※に悩まされずに済むし、慈悲の無い激しい日光と闘うために日焼けクリームを毎回塗りたくらなくて済む。多分川で遊ぶ事とか、海辺の蛍が見れないのは寂しく思うかもしれない。でも、他の厄介事とおさらば出来るならばそれでいいと思っている。しかし、彼らは夏の間溜めておいた睡眠時間を冬に使えればいいなと思っている。毎日人々を部屋の中へ追いやる寒い季節だ。Parloursも他のまともな人たちと同じように部屋に引きこもるだろう。でも彼らはきっと窓を開け、寒い風を部屋の中に入れ込むことで「生きてる」事を実感しようとするだろう。冷たい風が幽霊のように部屋を動き回り、彼らを凍えさす。

リードシンガーのDana Halfertyはバンドにとって、厚い毛布のような存在で、寒さを取り除き、心地よいスモーキーボイスで歌い上げる。同時に彼女の声は情熱的で、ダウンのように君の胸を暖める。もうちょっと暖かさが必要な時に、彼女は君のすぐ側にいてくれるようだ。"Bobby On Repeat"という曲の最後の方でHelfreyは吹雪の後、身動きが取れなくなっているように聞こえる。雪の中は知る事ができない。彼女は追いかけられ、転んでばかりいる。雪がブーツの中に入り込んできて、暖かいソックスをぐしょぐしょにする。まるで何か恐ろしいものが彼女の背後で起こっているみたいだけど、彼女は怖くない。汗をかいているけど、エキササイズの一部だと思っている。何の心配も無いと確かめているようだ。この子は前にも同じ獣に追いかけられた事があるから。

※マメコガネはJapanese Beetleと言うそうです。

Parlours Official Site

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セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. I Think I'll Call You Mine(Parlours収録)
  3. I Dream Of Chicago(Parlours収録)
  4. I Don't Mind(Parlours収録)
  5. A Little Afraid(未発表)


2011年7月4日月曜日

Emily Lacy


The Threadbare, The Hunger Pangs And Her

Jul 3, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi




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Emily Lacyの毎日はラフに違いない。彼女の表情を見れば日々の辛さがわかる。色んな事や人々に呆れて、息が苦しくなっている。彼らの欺瞞に満ちた性格とか、いやらしい目つきで彼女をみたり露骨に迫ってきたり。彼女の歌い方はドラマティック(望んでいるわけではないけど)で、毎日の厄介な出来事を歌っている。彼女は蛇に噛まれても、毒を抜き出そうとしない。痛みを抑えるなんの治癒も求めず、苦しみに耐えようとするのだ。「痛みを少なくさせる物なんか無い」と解決策を信じない。実は薬は近くにあって(副作用はわからないけど)彼女を落ち着かせている。それを避ける事は出来ない。Lacyは現在LAに住み、アーティストとして苦労し、他の色々な事にも苦労している。しかし、感情の流れや、隠れた哲学的なジレンマや内面の声で世界の気が抜けた状況と対峙している。

彼女のアルバム"Makeshift Medallions"収録曲の中で彼女は借金取りに対する恐れを歌っている。「最近の私、数字が頭の中から離れない/最近の私、泣いてばっかり」腐った数字と乾いた涙は流さずに彼女の中に隠している。泣き虫な女の子にしてはタフすぎるからだ。彼女はどうもこういう意地悪な事情に立ち向かう運命にあるようだ。彼女はまるでBjorkやKimya Dawsonのように、まるで空腹や貧乏(これから抜け出せないにも関わらず)に負けない力強い声を聞かせてくれる。違う本を読んでたり意味を間違って捉えてると思われても関係ないし、彼女は気にしない。

彼女の単調で早口にまくしたてる"I Have No Interest"を聞いてもらえば分かるだろう。彼女は自分自身をこう表現する。「地元の大学でスピーチ出来るような賢い女の子じゃない。ウォール街で稼げるようなアイディアも無い。投資をやめる事に決めたの。愛とフォークミュージックに全てを捧げるわ。あちこちにいる特別な誰かのために、人々の間にあふれる花のために、笑い声、ストーリーテラー、私が手に入れられるもの全てに捧げるわ。小さい世界に閉じこもって、それに取り憑かれるのは危険よ。「間違うこと」は昔と一緒で良い意味が無い。あの強制収容所を過ごしたような目は濡れているわね。施設の中の皆が手を伸ばす私を見上げてくる。あなたに会うために、ハロー。」これで彼女の事が分かっただろう。でもLacyの方に、言葉と打ち砕かれた感情は絶え間なくやってくるのだ。衰える事無く。
Emily Lacy Official Site

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セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Sugar In The Gourd (Songs From The Wandering収録)
  3. Where Can I Get(未発表)
  4. There You Were(Armor収録)
  5. Oh Freedom(未発表)





2011年7月1日金曜日

Patrick Dethlefs


Those Old Bittersweet Spirits

Jul 1, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Teshi


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これだけは確かだ。時は絶対に僕らに味方してくれない。もっとしっかり言えば、もう味方してくれない。確かにかつてはそうだった。でももう船は出港してしまったのだ。僕らいつの間にかかなり年を取ったし。まるでブラックアウトみたいだ。ホワイトアウトみたいだ。一瞬の瞬き、消滅。ただ座って、僕らが忘れてしまった事に耽る夜もある。もう永遠に戻ってこないし、人々が若い男と女を僕らと照らし合わせるけど、二人が過ごした最後の日々が僕らが望む以上に早く蘇ってきている。お腹は出てきたし、髪は細くなった。もう坂は上りきってしまったと急に気づくことになる。魂を再び活気づかせるのはどんどん難しくなり、僕らは、昔の活き活きしていた感情や、忘れてしまったであろう思い出の場所や、頭の中から去って行った人々に入り込めばいいと気づく。昔のシーンを紡ぎ出して若い頃を思い出す。たとえそうしている間、思い出は美化され昔の記憶は今まで以上に素晴らしいものに変わっていたとしても。きっと帰れる場所があると思いたい。なつかしいキャンプエリアや、ずっと幸せでいられると心に刻み付けたあの湖。あの土地をかって、ずっと住めればいいと言っていたね。こうやって考えるのは馬鹿馬鹿しいとわかっている。なんの助けにもならないって。過去の事を思い出して、何が起こったかとか、誰がいたかとか、一つか二つ状況が変わっていたらどうなっていたかとか。もし僕らが怠け者でそのときの時間を凍結させてしまえたらとか考えても無駄なのだ。


コロラド州のKittredge出身の作曲家Patrick Dethlefsは過去のこのような痛切な思い出を再び掘り出し、ビタースイートなハーモニーとブルーグラス風の明るさで表現する。まるでその時全てが今より幸せで、昔は良かったと言うように歌うのだ。彼は過去の思い出を吟味し、巧みな方法で自分が過去に戻っていることに気づく。月があの人達を照らし出しているとか、瞳の輝きや、一日の一定の時間彼の体が不思議な感じになることを。"Stays The Same(そのままでいて)"という曲で彼はこう歌う。"君は僕が昔よく聞いた古い曲を歌ったね/古びれた言い回しとか、シンプルな3コードとか/僕を暗い気持ちにさせるよ/昔のほうがよかったよね/ずっとここにいられないの?/前みたいに/変わらないで/もっと違った未来があったはずだ/でも何も変わらない」これは去ってしまった何か途中で壊れてしまったものへの希望だ。Dethlefsは記憶と、皮肉の中にある小さな痛みの中に「詩」を見つける。

Long Spoon Records

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セットリスト

  1. Welcome to Daytrotter
  2. Let's Go (未発表)
  3. The Moon (未発表)
  4. Diamond Joe (未発表)
  5. How It Used To Be(未発表)
  6. A Way (未発表)

The Hundred In The Hands


The Nights That Become Our Days

Jul 1, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Patrick Stolley
Translated by Teshi

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僕たちを夜のギリギリの所まで連れて行ってくれる曲はどんどん反響していく。こういった曲を聞くと色々早く決断しなければならないと思わせる。家に戻る方法とか、帰る前にもう一杯飲もうかとか、誰を家に持ち帰ろうかとか、誰と家に帰りたくないとか...。ここどこ?とか。夜の終わりは僕らにある疑念を説明させようとする。「今日の分、明日払えば良いのかな?まだ先でいいかな?」こういった疑問とか、様々な皮肉や質問の返し方を考えると少し酔いがさめてくる。まだまだ完璧に酔いがさめるまでかなり時間かかるだろうけど。でも、体内に取り入れたアルコールでふらふらになっているのにも関わらず、少しクリアに物事を考えさせてくれる。この考えは家に帰るまでには解決しないと思う。僕が通るあのうるさくてカオスな歩道では今明かりが点き始めている。BrooklynのバンドThe Hundred In The Handsは元BoggsのメンバーのEleanore EverdellとJason Friedmanで結成されたデュオで、陰気な一日を思い起こさせる音楽を鳴らして、暖かい光と夜の静寂の中から生まれる瞬間を作り出している。

突然のストロボの光が闇の中動くモノを照らし出し、「いま僕らはどこなのか、次に何が起こるのか」驚きに体は凍り付き、一生懸命考えているようだ。彼らのシンセが効いた激しいバックビートの中でも、策略とお喋りが耐えない暗い宮殿から逸れる事はしない。宮殿の人々は目が虚ろで、鈍くてワガママで睨んでくる。彼らはすべてが可能で、不可能な時、夜の町へ出て社交をする。人々は数えきれないほどの落胆や恥を経験しても、また夜の町へ飛び出そうとする。コロンを吹き付け、タイトなスカートをはき、いつもと違うキャラクターで一回でも誰か捕まえられるか試す。"The Hundred In The Hands"に収録された曲は、鈍く僕らの胸を打ってくる。彼らは若者達の喘ぎとため息を体現している。「どうやったら早くセックスできるだろうか?考え出さなきゃ!」と早くから考えるキッズの気持ちを表現している。彼らは保険を払わなきゃいけないし、外に出て行くには終わりの無い可能性があるのだと気づき始めている。そのチャンスをつかむ事が出来ればだけど。大きい注意を払う事が出来れば勝ちだ。何かつかめそうな時にそれはどんどん難しくなり、怖がらせないように気をつけなければならない。Everdellは愛について「あっあっあっ愛が、私を攻撃してくる」と歌う。しかし、まるでほかの全てを厄介にするような巨大な持ち物を運んでいるみたいな感じだ。でももしそれが起こってしまったら、夜の終わりは僕らの一日になり、溝はどんどん深くなっていく。

The Hundred In The Hands Official Site

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セットリスト


  1. Welcome to daytrotter (The Hundred In The Hands収録)
  2. Commotion (The Hundred In The Hands収録)
  3. Lovesick(Once Again) (The Hundred In The Hands収録)
  4. You Aren't Young (The Hundred In The Hands収録)
  5. Pigeons (The Hundred In The Hands収録)





The Sundelles


Wanting To Sleep And Sleep And Sleep Away The World

Jun 30, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi

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The Sundellesのフルデビューアルバム"Georgia Swan”に収録されている曲の大半は一つの確かなメッセージを伝えている。多分「ひどい時代だけど、僕らは若いから寝て忘れよう。これは僕が難しい事を考えすぎて流されないように頑張っているアルバムだよ。けっこう気分を害されて、惨めになってるんだよね。このレコードにこんな要素を加えなきゃならないのは。」って感じだろう。何かを言い換えているのかもしれないし、こういうひねくれた感情を垂れ流すガレージロックの答えかもしれない。いや、実際何も気にしてないのかもしれない。きっと、気にしてるんだけど、その素振りをみせたくないのかも。そこには若さから生まれる不満があるはずだ。不機嫌な青年が周りにいて、そういう奴がいないと、みんなは君の事をラッキーな奴だなと言い、君は自分の事をパーティーで話題を作れないようなつまらない人間なんだと思う。きっと君は仕事や家賃、友達、恋人、奨学金の返済なんかの不平を言っているんだろう。そうじゃないと生きてる気がしない。自分の持っている物を売りながら生きる事を本気で考えて、こんなクソみたいな所から出て行こうとしている。行けよ、どこか自分探しを強要させるような場所へ。そして暴動やくそったれな生活に無関心な恩知らずの社会へ帰ってこればいい。君はもっと簡単で静かな生き方を考えるだろう。お金も着るものも無く都会に生き、財政的な稼ぎなんか気にしないような人生。それはリラックスした、友達とお酒に囲まれた生活で、ギリギリだけれど彼らなりに楽しんでいる。

Sundellesのリードシンガー、Sam Sundosは自分の一番心地よい場所をさらけ出すことを恐れていない。そう、彼の自分の家だ。ひどい事や失敗から身を閉め出すことが出来る場所。バンドの曲を聴くと、彼が過ぎ去った時間を大切にしていると感じる。そんな様々な事が曲の中で起こる。彼の暗い古傷が彼を支配する事ができないという意味であればうまくいくだろう。彼はまるで西海岸の怠け者みたいに聞こえる。サーファーで、汚い家で一人暮らしか海辺の近くのバンガローで住んでいて、布団にくるまって、靴の中に砂が入っているような場所に住んでる男のようだ(もう砂は素足にくっついているかも)。彼は昼に寝る。明るい時に起きて家賃や食料費を稼ぐため仕事するのが大嫌いだ。生活のために自分のやりたくない事−−−他の人に命令されて、生きるためにする事−−−をやらなければならない不幸な現実に対する率直な反抗である。The Sundellesは喜んでそんな操り人形みたいな人たちの糸を切って、日没に向かわせるだろう。ふらふらした木製の足で頑張っている。多分彼らはそんな遠くに行けないだろう。玄関で靴やコートや鍵やうっとうしいもの全部投げ捨てて、ソファーでテレビを見たり軽い睡眠をとる。これが彼らの独特のヒロイズムで、社会のくだらないものから逃げたり、避けたりしている。物に耽る時は寝るのが一番だ。

Sundelles Official Site
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セットリスト

  1. Welcome To Daytrotter
  2. In My Dreams (Georgia Swan収録)
  3. Can't Win (Georgia Swan収録)
  4. Gold (Georgia Swan収録)
  5. Kiss The Coast, Kiss The Coast (Georgia Swan収録)
  6. Dead Youth (Georgia Swan収録)






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