2011年7月13日水曜日

D.Charles Speer & The Helix


Smoke And The Morbid Streak

Jul 12, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi


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D.Charles Speerが通り過ぎると、彼が吸った最後のタバコの匂いがする。きっと習慣や必要に駆られて何本も続けて吸ったんだろう。彼はストレス発散が必要な人間で、色々な方法をとる事で正常を保っている。彼は今の生活とうまく調和していないようだが、昔のもっとシンプルで、大変な困難を対処していた頃のほうが気に入っていたようだ。言っても、そんなに問題は無かったようだし、それが彼にとっても都合がよかった。"Leaving The Commonwealth"は彼の最新作でD.Charles Speer & The Helixという名義で発表している。これは西部のカントリーアルバムでまるでぼろぼろになった歴史の教科書から切り出されたような作品だ。南部戦争時代のアメリカの歴史の風変わりな事件や、過去のフィクションやノンフィクションの部分をほじくり出して、後期のHoward Zinnの傑作"A People's History Of The United States"の作風に似た所がある。アルバムではUlysses S. Grant中将とRobert E. Lee将軍が荒野の闘いを再現するために引用されている。Speerはペダルスティールとホンキートンクを奏で、18,000の負傷者を癒す。まるでマスケット銃やガトリング銃がウィスキーベンダーのように荷物を送ってくれた最近振った女の子の好意で組み立てられるようだ。ここには戦地の生肉が焼ける臭いにおいと、骨は凍り付き、地上で腐り果てる何百何千もの死んでしまった哀れな母親達の討論が交わされている。どっちにしろ永遠に悲しさは消えない。

Speerは他にもカラフルな(多分架空の)キャラクターをアルバムで登場させている。"Cumberland"で登場する奇天烈な木こりとかね。「あのMr.Cletus O'Rileyってやつはさ、孤独な男だったよ。自然の中で、一人になってたくさん時間をつぶしたんだ。でも大勢で遊んだりもしてたよ。まるで一度も家の中に帰らなかったのか、彼の背中には赤い革の動物が乗っていた。死にかけのアルマジロも持っていたな。その動物には厳しい死が近づいているんだ。男は病的な所があった。彼はアルマジロの殻を倉庫に合った荷造りのワイアーで巻き付けて、世界で初めてのアルマジロの殻で出来たギターを作ったんだ。亀の甲羅で作ったギターを16世紀のスペインの王様が持っていただろ?きっと君も見た事があるに違いない。美しいアルマジロだった、ってイメージしてみればいいさ。」アルバムのカバーには、国会図書館に秘蔵されている戦争清掃員のクルーの写真が載っている。腐った体を積んだカートの前でポーズをとっているのだ。−−あまり肉体はのこっていない。骨に布が引っかかっている程度だ。アートワークは写真の中の写真が映し出されていて、フレームグラスにはアーチ型に沿った溝がついている。誰が自己学習のためにコレを枠にはめたのだろうと思うだろう。たぶんNew YorkのNo-Neck Blues Bandで長年活躍したSpeerはこれに注目してこのレコードのコンセプトを思いついたのだろう。この写真を見て彼は報われない少年や母親たちのことを思い、木を切って生活する病的な性格をした男を描き、彼はストレスをタバコの煙にのせて吹き飛ばす生活を送る。
D.Charles Speer & The Helix Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. Battle of The Wilderness(Leaving The Common Wealth収録)
  3. Cumberland (Leaving The Common Wealth収録)
  4. Le Grand Cochon (Leaving The Common Wealth収録)



Seryn


Blissful In Our Distractions

Jul 12, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Matt Oliver
Mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi



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僕は今ガラスの間違った反対側にいる。それは僕の問題だし、他の人は関係ない。でも分かったのは、僕だけじゃなくて結構たくさんの人が窓ガラスの反対側から世界を見ていて、正しい側に行くのは簡単ではないと言う事。少なくとも、今の所は。やらなければならないことはあるけれど、窓の外から見えるものが僕の気力をすり減らす。僕は田舎者じゃないし、根っからの都会っ子だ。しかし、この郊外の巨大な田舎の駐車場にはたくさんの木がまっすぐ配置されている。天蓋には真っ青な空が広がり、街を包み込む雲がまるで何千もの感謝祭ディナーを食い尽くしたかのようにのっそり進んでくる。そこにエアコンは効いてないし、それは僕にとって都合がいいことだ。夏だし、汗かいてないとおかしいだろ?心地よいものじゃないけれど、僕らは汗で輝いて塩っぽくなる。しつこい風が透明な軌道に乗って木を前後に動かしている。まるで蚊の大群を何十もの枝を使って追い払っているようだ。松の木だけは風に耐えて地に根を張っているけれど、他の木は思いっきりやられている。もしこのガラスが塵や、駐車場、レストランや車に形を変えて、全てを元の素材に還元出来れば...岩や水、木、化学薬品とメタル、そして全てが有るべき場所へ戻れば...平静な状態で、そこに残されたのは木と、僕たちと、風がびゅうびゅう吹く駐車場。ここがテキサスのDentonから来たSerynが導く場所だ。僕らは一緒に座って、沈黙の中暑い日没と暖かい夜明けを舞台の照明のように体に浴びる。知らぬ間に肌はベトベトになり、ほんの数時間だとしても、一緒にちょっとだけ年を取ったのだと気づく。みんなが一緒に、風がゆらゆら気持ち良い空っぽの夜を過ごしたのだと気づく。楽曲の豊かなアレンジと感情に富む魅惑的なアクセントが僕らを先が開かれた考慮深い思想へ導く。ドラマチックで馬鹿らしい争いや日々の重荷から身を引き離す事が出来るのだ。僕らの肩はいつも100万ポンドの重りを背負っているように重く感じるけれど、バンドのデビューアルバム"This Is Where We Are"を聞くと、違う世界へ行くチャンスを与えられる。自分がどこに存在するのかわからなくなり、それを感謝する事が出来る。あの風がやってくる場所へ行く事ができるかもしれない。どこか普通だったら行けない場所へ行くチャンスだ。
Seryn Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. River Song(This Is Where We Are収録)
  3. Beach Song(This Is Where We Are収録)
  4. So Within(This Is Where We Are収録)
  5. On My Knees(This Is Where We Are収録)





2011年7月12日火曜日

Bosco Delrey


New Moves For The Glow Stick Kids

Jul 11, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered and mastered by Sam Patlove
Translated by Teshi


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ある一定の動きを完璧にマスターしたと思ったら、Bosco Delreyが僕らの手足をとって今までやった事が無いような動きを命令する。今まではよくある犬の躾みたいに、やりたくもない新しい技をやらされている感じで、もういいやって諦めていた。今までは周りと合わせて動きや感情を経験し、僕らの体は一定の刺激に合わせて反応するのだと思っていた。DelreyはNew JerseyとMemphisを通った所にあるテネシーから来たビートメイカー兼ポンパドール型の髪の毛をした作曲家だ。彼は僕らに色々な方向に向かわせる。料理の付け合わせで比較してみよう。Delreyのデビュー作"Everybody Wah"はたっぷり詰まったマッシュドポテト(ジャガイモ、サワークリーム、ネギ、タマネギ、ベーコンとその他)と比べる事が出来る。それか南部風のベイクトビーンズと細かく裂いた豚肉、タマネギ、ピーマンにスパイス。彼の音楽は、水が素早く波打つような、重いビートが後ろで響いているちょっと捻くれたエレクトロミュージックの世界へ誘う。しかし、それだけではない。Delreyが散りばめたクラシックやブルースロックのような曲調−−−どんなジャンルの音楽でも聞く事ができるようなメロディー−−−に巻き付けたダンサンブルなビートを聞くと、リスナーは空から襲撃を行う鷹のような気分になる。彼は尖っていて、抑制の利かないソウルをサウンドに取り入れる事を重視しているようだ。こういう音は何年も昔にSam & DaveとOtis ReddingがBeale Streetのエンディング※で作っていた物のようだし、またthe Beastie Boys、Jam-Master JayやRadiohead、彼をレーベルにサインさせたDiploからの恩恵を受けているのかもしれない。まるで住んでいた場所から完璧に追い出され、彷徨いながら奇妙な仲間を見つけ、自身の抑制が利いた野生の荒野へ辿り着いたような、そんな音楽だ。Diploは彼の事をこう説明する。「New Jerseyからきたエルビスみたいなゴミ箱...ティースプーン1杯の狂気、ロカビリーを少々と、ソウルをまとった革製ジャケットを1カップ」これ以上の良く出来た人相書きは多分この先現れないだろう。Delreyはその怒りっぽさと気紛れを包容する音楽を作り、僕らが使った事の無い筋肉を刺激する。Sam Cookeの消えそうなエコーが聞こえて僕らに語りかけてくる。「闘うな/闘うな/感じろ」だからそうすることにする。煙とギラギラに輝くケミカルライト※の中で。

※Beale Streetはテネシーにあるブルーズの聖地
※腕に巻き付ける発光体のアクセサリー
Bosco Delrey Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. All Souls Are The Same(Everybody Wah収録)
  3. Baby's Got a Blue Flame(Everybody Wah収録
  4.  Space Junky(Space Junky -12inch収録)
  5. Glow Go To The Bones(Everybody Wah収録

2011年7月11日月曜日

Bestivalとは?



みなさん、Bestivalをご存知ですか?夏は世界的にも野外フェスティバルのシーズン。日本にはサマソニ、フジロック、ライジングサン、アメリカにはBonnaroo Festival、Coachella Festival, オーストラリアにはBig Day Out、そしてイギリスにはGlastonburyやT in the Park、スペインではSonar Festival。世界中のロックファンや音楽に心を奪われた人たちが一つの場所に集まり、音楽に合わせ、踊り、大地を揺るがします。人々が共同体として同じ瞬間をシェアし、音楽を楽しむ、大変貴重で重要なイベントです。Bestivalはそんな音楽フェスティバルの一つです。

Rob Da Bank

Bestivalは、毎年イギリスのワイト島で開催される音楽フェスティバルです。BBC Radio One DJのRob Da Bankが中心となり、「モダンフェスティバルのあるべき姿」を実現するために企画されました。彼のゴールはインディーフェスティバル文化のイメージを塗り替える事。クリエイティブディレクターで妻のJosie Da Bank、共同ディレクターJohnとGet InvolvedのZiggyと協力し、2004年ついに実現しました。Robの広い音楽視野とJosieの限りないイマジネーションで毎年誰もが驚くラインナップを達成しています。

インディアンコスチューム
Bestivalは観客のドレスアップを推薦していて、毎年奇妙なドレスコードを設定します。今年は”Rock Stars, Pop Stars, Divas”〜あなたの中のスターを引き出そう〜"。2010年には「一つのイベントでファンシーな衣装を着た人々の数」がギネスレコードを記録し、55,000人が奇抜でファンシーな格好でフェスティバルに参加しました。Bestivalはブティークフェスティバルとも呼ばれ、他の音楽フェスと違う所です。。

環境問題などの社会問題の解決の支援もしていて、2006年にはBrian Enoがイラク戦争を辞めさせるキャンペーンのバックアップをしました。

気になるのがラインナップ。
年代事にヘッドライナーを見て行きましょう。

                               


2004- Basement Jaxx, Zero 7, Fatboy Slim, Mylo

2005- Royksopp, Magic Numbers, Super Furry Animals, The Go! Team

2006- Scissor Sisters, Gogol Bordello, Pet Shop Boys

2007- The Chemical Brothers, Beastie Boys, Primal Scream,

2008- My Bloody Valentine, Amy Winehouse, Underworld

2009- Massive Attack, Kraftwerk, Elbow

2010-
The Prodigy, The Flaming Lips, Dizzy Lascal, Gil Scott-Heron

そして今年は失神しそうな顔ぶれがそろい、怒濤のラインアップ。

The Cure, Bjork, PJ Harvey, Brian Wilson, DJ Shadow, Robyn, Kelis, Mogwai,
Diplo, James Blake, Cut Copy, Los Compesinos!, そしてThe La'sも!

詳しいラインナップはこちら

今年は9/8~9/12の4日間に渡り開催され、ファンシードレス選手権はVillage Peopleが審査官を務めるそうです。なんじゃこりゃ!

ということで今年の音楽フェスバルの中で異彩を放つBestival。

いつか参加してみたいものです。

Larkin Grimm


Where Black Magic Meet Sound

Jul 10, 2011

Words by Sean Moeller
Illustration by Johnnie Cluney
Recording engineered by Mike Gentry
Translated by Teshi

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Larking Grimmの"Mina Minou"という曲の始まりに鳴るあの音。最後までずっと鳴っているあの音は、頑丈な男が一世紀以上生きた有名で巨大な木をノコギリで薙ぎ倒す風景を思い起こさせる。誰も買わない新しい家を建てるためだけに切り倒されてしまった。まるで雄叫びのようで、こすれた声の中には生命の死が聞こえる。ロブスターが沸騰した湯で茹でられるように、木が泣いている。Grimmと彼女の奇妙なジプシー仲間が猫なで声を加えているが、あのノコギリの音が全てを恐ろしいものに変えている。この不気味な曲は僕らの不安な感情を刺激し、優しいミュージシャンたちの魂は魔法を作り出しているようだ。呪文と薬を使い、黒魔術を暇つぶし以上のものにしてしまおうか考えている。職業にしてもいいかもしれない。魔法からは炎が立ち、彼らを宥め、燃え上がる薪から新しい何かを作りだそうとしている。彼らを熱くさせ、柔らかい肌にキスをし、跡を残すような、何かを。この曲は、Grimmの曲ほとんどにそれが言えるのだが、相反するものを描き出している。メンフィス、テネシー生まれの彼女はアートに溢れ、彼女の芸術家としての全てを捉える事は出来ないように思える。彼女は僕らに一緒に歌わせる。「君の体は死んだ/ほとんど使えなくなった/でも君の脳は生き続ける/君の体は死んでいるけど、脳は生き続ける/朝には埋めてしまおう」何度も何度も繰り返し、まるで頭を切り開かれた気分になる。僕らは新しい人間に生まれ変わったみたいだ。木の泣き声が聞こえる。ロブスターの叫びが聞こえ、猫が部屋のまわりをぐるぐる巡回している。
Larkin Grimm Official Site

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セットリスト
  1. Welcome to Daytrotter
  2. My Justine (Parplar収録)
  3. Durge (Parplar収録)
  4. Ride that Clone (Parplar収録)
  5. Mina Minou (Parplar収録)
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